表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
だから私はスポーツが嫌い  作者: とみた伊那
27/45

20.クラス対抗ソフトボール大会

学校というのはどうしてクラス対抗で争うことが好きなのだろう。

私が行った高校は進学校だ。みんなは良い大学に入るために勉強したくて、この学校に入った。それなのに高校に入ったら、今度はクラス対抗がバレーボールからソフトボールに変わっただけだった。


 私が運動ができない事は、高校でも瞬間的に皆に周知されている。その中で、私という使えない人間をどのように処理するか。


私がバッターの時。

いわゆるヒットとかホームランを打つための普通の構えは禁止された。絶対バットに当たらないからだ。

「バントだ。バント専門でやれ」

そう指示されてバットを両手に持って低く構え、ボールをバットに当てる事を目標とさせられた。しかし結果としてどんな構えをしても当たらなかった。


守備の時は

「inaさんはセカンド」

と、セカンドという場所を指定された。なるほどここが下手場所なのだろう。野球やソフトボールのルールを知らない私は、セカンドと言われて二塁ベースに立った。するとそこに別の人が立っている。

「ここじゃない、あっち」

と言われて、一塁の方角を指し示した。言われて一塁ベースに行くと、そこにも人が立っている。どうやらセカンドというのは一塁と二塁の間に立つらしい。それならセカンドと言わずにファースト・アンド・ハーフくらいに言えばいいのに。


立ち位置も決まって練習が始まると、私のところにもボールが飛んできた。それを拾って投げる。投げる、しかし私は生まれてから今までキャッチボールをした事が無かった。テレビだと簡単そうに投げているが、初めてのキャッチボールはあらぬ方角に飛んでいき、アウトにできるタイミングなのにランニング・ホームランになってしまった。

それ以降、私に対するクライメイトの指示は

「ボールを取っても投げてはいけない。一番近くの人に走って手渡ししろ」

になった。


そしてそれから数日後

「後ろの人がボールを取るので、ボールが来たら取らずによけろ」

に変更になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ