9.なわとびで自由研究
小学校の夏休みの宿題に、自由研究というものがある。毎年これには困っている。自由と言われても、何を研究したらよいのか分からない。
一度、自分は体育が苦手だから体育の自由研究をしようと思ったことがあった。体育と言ってもボール競技のように技術を必要とするものは、一人ではできない。そこで一人で手軽にできる縄跳びをすることにした。
毎日、縄跳びを100回飛ぶ。
これならば場所も道具も技術も大して必要無いので毎日続けられそうだ。
実際なわとびを自由研究と決めてから、10日間くらい続けることはできた。多分それによって多少身体は丈夫になったに違いない。しかし途中で止めた。なぜかと言うと、
縄跳びを100回飛ぶ → ノートの日付の欄に○を付ける
で終わり。夏休みに毎日続けたとしても、学校に提出するものは紙切れ一枚でそれなりの形になっていない。要するに大人受けしないのだ。宿題らしい形にできそうもないので、別の結果として見栄えの良い別の勉強のものを出すことにした。
私が夏休みにやりたかったことは、他にできるだけ沢山本を読むという事もあった。しかしそれを自由研究にしても、ただ読んだ本の名前を書くだけでは恰好が付かない。恰好をつけるために読書感想文など書いたら、本がつまらなくなる。体裁の良い感想文を書こう、などと思いながらの読書ほどつまらないものはない。だから読書を沢山する、という自由研究も却下された。
結局どんな自由研究をやったのか、全然覚えていない。




