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だから私はスポーツが嫌い  作者: とみた伊那
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番外編4.ボランティアの経験

オリンピック・ボランティアの募集が始まる。

私は外国語は全然できないし、スポーツの知識は無い。虚弱体質だから、暑いところに立っていたら具合が悪くなってしまう、という役立たずなので、今回は関係ない。


そんな私でも、過去にボランティアをやったことがある。

とあるNPO団体の活動で、もちろん報酬は無し。自分の生きる社会が少しでも住みやすくなるために、自主的に参加した。

活動を始めて少したって、そのNPOの活動もだんだん広がってきた。それとともにスタッフの負担が多くなり、組織にだんだん不満が出てくるようになった。最大の不満は活動の時間だ。その頃は専業主婦と仕事を持っている人が同じくらいの人数で参加していた。例えば会議を開く場合、主婦は平日昼間を希望する。しかし働いている人は平日夜か、土日しか参加できない。当時は私も転職してすぐの時だった。そこは土曜の午後も仕事がある職場だった。大急ぎで仕事を済ませ、会議に駆け付けた。その時に言われたのは

「もう会議が終わっちゃった。今さら来ても遅いよ」

働いている人は平日の昼は絶対に参加できないので、主婦に譲ってもらいたいと思っている。実際の活動は時間に余裕のある主婦の方が多いので、自分達の活動しやすい時間を希望する。その結果、働いている人の大部分がボランティアを辞めた。ボランティアよりお金をもらっている仕事の方が重要だから。結局残って活動できるスタッフは、主婦がほとんどとなった。しかも時間とお金に余裕のある主婦ばかり残った。もちろんこの残った主婦の人達は大変頑張って、活動してくれた。しかし組織はボロボロになった。


その中で、派遣で働きながらも長い間その組織に残って活動してくれた人がいた。しかし数年後、その人も「無理、続けられない」と辞めた。辞めた理由を聞くと「金銭感覚が違い過ぎる」ということだった。

「残ったスタッフはお金に余裕のある人達ばかりなので、昼食を食べるにしてもホテルのランチで一度の食事で何千円も使う、それに付いていかれない」


ボランティアは、お金で契約している会社以上に難しい組織だと実感した。


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