5話
駄文ですが、暖かい目で見て下さい。
お願いします。
嵐たちは〈始まりの迷宮〉に潜っていた。
〈始まりの迷宮〉とはその名の通り、駆け出しの冒険者が入る迷宮だ。この迷宮は比較的、弱い魔獣しかいない。ランクでいえば、Dランクだ。
だが、三十一階層から魔獣が強くなるので、注意が必要だ。この迷宮を攻略しなければ、冒険者として成功しない。
嵐たちは潜って、一時間で三十一階層まできていた。これは驚くべき早さだ。
普通の冒険者なら、一時間で五階層程だ。
嵐たちが急いで来たのは魔獣が強くなる程、魔石の値段とポイントが高くなる為、三十一階層まで来たのだ。
これまでの魔獣と同じだが、強さがかなり違った。
だが、それは普通の冒険者で、嵐たちにとっては今までと同じように感じていた。
この階層からの冒険者は最低でも四人程のパーティーで行動していた。
それに対して嵐たちは二人だったため、他の冒険者からは「無謀だな」などと、言われたが嵐たちは気にしてはいなかった。
嵐たちはゴブリンやキラーバットなどの魔獣を大量に倒していた。
その数は千にも達しようとしていた。
そのようにして、最下層の五十階層までやって来た。
「やはり、弱かったな」
嵐は退屈そうにしていた。
「アラs…じゃなくて、アルにとってはそうですね」
「まぁ、そうだな」
などと、言っているうちに大きな広場が見えた。
近付いて行くと、中心に大きなスライムが現れた。
「スライムキングか…」
そう呟いた後、嵐たちは武器を構える。嵐は一メートル五十センチ程の刀をラウは二本のダガーを持って、構えている。
そして、嵐たちはスライムキングに向かって駆け出した。
まずは、ラウが攻撃を繰り出した。
スライムキングが繰り出す無数の触手を全て、切り刻んでいる。そうして、後ろから嵐が跳び上がり、スライムキングの核を真っ二つに切り裂いた。
核が真っ二つになったと同時にスライムキングの体が溶けて、魔石と何かの塊があった。
ラウは拾い上げた塊をジロジロと見ていた。
「アラシ、これは何だろう?」
ラウは塊を見せてきた。
「それはミスリルだな」
「へ~、これがミスリルかぁ」
塊をジッと見つめているラウを見て、嵐は見守るかのように立っていた。
「それじゃあ、帰ろう」
嵐は動きそうに無いラウにそう言って、広場の奥にある魔法陣に向かった。
嵐たちは魔法陣に乗って、迷宮の入口に戻った。
それから、迷宮の前にいるギルドの人達に挨拶をして、魔石などを売るためにギルドへ向かった。
嵐たちはギルドの中へ入った。
そして、登録して貰った、ギルドの女性のところへ向かった。
「すいません」
「はい、何でしょうか?」
変わらない、営業スマイルで挨拶された。
「魔石を換金してもらいたいのですが」
「はい、大丈夫ですよ」
嵐は魔石の入った袋を渡した。
「…沢山、取られましたね」
女性は驚いていた。
それからはっ、と思い出したように「暫くお待ち下さい」と言って、奥の部屋に入って行った。
そして、十五分程経って、袋を持って戻ってきた。
「大変、申し訳ありません」
と深々と頭を下げられた。
「気にしてませんから、えっと…「アリアです」アリアさん大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
アリアさんは少し頭を下げた。
「それでは、今回は黒魔石が82個と青魔石が24個と黄魔石が一個なので金貨一枚と銀貨一枚と銅貨五枚です。後、今回の魔石でGレベルからFレベルになりましたのでカードの方もご確認下さい」
嵐はアリアから渡された袋とギルドカードをよく見た。
「ありがとうございます」
そう言って、ギルドを出て行った。
そのまま、宿に帰って恭弥と少し組み手をした後、黒髪・黒い瞳の少女たちについて話をして、一日を終えたのだった。
〈魔石〉
黒<青<緑<黄<赤<白<金
黒魔石・・・青銅貨五枚
青魔石・・・銅貨一枚
緑魔石・・・銅貨五枚
黄魔石・・・銀貨五枚
赤魔石・・・金貨一枚
白魔石・・・金貨五枚
金魔石・・・聖金貨一枚