ヤンデレorメンヘラ
物語の流れの為にこーゆう性格にした主人公ですが、、、
正直、クズ過ぎて、作者は好きになれません。。
恋人との夜の運動の回数を増やす方法はなにかないか? と、ネットで調べていたら、【精神的に不安定な女性ほど、夜の誘いには乗りやすい!? 】という記事を見つけて、俺はソレを読み漁り、実行する事にした。
将来の事とか考えたら、精神的に安定してる方がイイが、現在付き合ってる彼女と一生を添い遂げるビジョンが浮かんでこないから、ヤレるだけヤって、他に好きなコが出来たら、上手い理由で別れ話を切り出せばイイや。
【ヤンデレ】
俺が、他の人間と親しくしてる場面に気付かれなければ、関係が良好のヤンデレ彼女に、調教する事にした。
“ヤンデレ”に育てるには、【彼女が俺無しでは生きていけない状況にすればイイ】と書いてあったので、俺以外の男からの誘いには裏があるから気を付けろ!と教え込んだ。そうすれば、彼女は自分が愛されてるから、そーゆう注意を受けるんだ、と勝手に解釈してくれるし、俺達の関係も良好だと判断してくれるから、俺に対して優しくなるという一石二鳥。
そっから、俺の“ヤンデレ彼女に育てる計画”が彼女にバレない様にする為に、彼女の家族や女友達となるべく関わらせない様にした。そうする事で情報を遮断させる事が出来、益々俺に依存する確率が上がるからだ。
「ねえ、オレ君。今夜、オレ君と一緒に過ごしたいんだけど…ダメ、かな? 」
上目遣いで俺を見つめる彼女。俺が他の女の所に行かない様に、性で繋ぎ止めようとする姿は、愛らしくて…同時に、惨めだなぁと思う。
俺がそうなってもらう様に仕向けたからなのだが。只、そんな彼女に魅力を感じなくなった俺は、如何やって彼女と別れるか考えていた。
別れ話は、彼女から切り出してもらえばイイ。そうすれば、逆恨みで刺される心配も無い。そう考えた俺は、彼女を避ける行動に出た。
そしたら予想通り、彼女からの鬼電や夥しいメールの数が送られてくる様になったので、ソレを逆手に取り、異常な人間に付き纏われててなにをされるかわからないから助けてほしい…と、友人や職場の人達に呼び掛け、彼女が此方に近付く事が出来ない様にした。
そんな俺に同情した女の子達の一人と、恋人関係になった。もちろん、ヤンデレ彼女には気付かれてない。だって、アイツは俺に近付く事が難しくなったし、それに…此処まで、冷たくしてやったんだ。俺に愛想尽かして、もう別の男を追っかけているだろう。
まぁ、あんな欠陥人間になったから、男から相手にされないだろうケド。
他の男と付き合ったら、俺がやった[ヤンデレ彼女に育てる計画]がバレてしまう恐れが高いから、出来れば誰とも恋仲にならず、其の儘絶望して自殺してくれたら嬉しい。ーーそう、願っていた。
「おっ…お前!? ガハッ!!! 」
吐血したからか、それとも腹を刺された事によるものか、それとも両方かは判らないが、床に広がる真っ赤な水溜りが視界に入り、体から力が抜け、その場に膝を突く。逃げる事を考えたら、立っていた方がイイのに…。
「許さない…。私の人生、壊したお前を、許さない…」
「まっ…待て! 話し合おう…なっ? 」
「……」
“ヤンデレ”なら、俺にまだ好意がある筈。…つまり、縒りを戻したいと思ってたら、俺を殺った時点で、その可能性が途絶えるという事だ。
「………ねえ、オレ君。好きな人を、永久に手に入れられる方法って、なんだと思う? 」
言い様、彼女は刃物を俺に突き刺した。
「ゔあ"っ!?!! 」
「好きな人を殺して、誰のモノにもならない様にすればイイんだよ♡」
笑い声の中に、今にも泣きそうな声音で、そう言い放った彼女の言葉を最後に、俺の意識は途絶えた。
【メンヘラ】
俺がちゃんと相手してあげないと、チヤホヤしてくれるなら誰にでも尻が軽いメンヘラ彼女に、調教する事にした。
“メンヘラ”に育てるには、【彼女に変な自信を持たせる必要がある】と書いてあったので、お前無しじゃ俺生きていけねえよ、等の、歯が浮く様な台詞を、これでもかと口にした。最初は、俺の態度の変化になにかあると思っていたのか、冷ややかな眼差しで、警戒態勢を取る彼女だったが、漸く甘い言葉を掛けられる事が当たり前だと思う様になったのか。俺が、歯の浮く様な台詞を口にしても、照れる様な反応を示す事が多くなった。
そんな彼女に可愛いなぁと思ったが、夜の組み手の回数は相変わらず足りなくて…。
如何したら、増えるのか検索すると、【ある程度の自信を与えた処で彼女にバレる様な浮気をする】と書かれていた。
そんな事したら、今迄の努力が水の泡じゃ…と思ったが、まぁこんな女と別れても別に問題ねえし…という考えに至り、俺はワンナイト出来そうな女を探しに夜の街へ繰り出す。
自信…しかも、他者から与えられた、“本人の気持ちが追いついてない状態の自信”を否定すると、不安が一気に強まるのか。浮気に気付いたのか、彼女は俺に擦り寄り、
「ねえ、オレ君。今夜、オレ君と一緒に過ごしたいんだけど…ダメ、かな? 」
という誘いが多くなった。
漸く、俺の理想とする彼女に育ったみたいだ。
俺が他の女の処へ行きそうになったら、夜の誘いをしてくる。そうやって俺の気を引き、自分の自信を保とうとするーー俺が与えた、偽りの自信を守る為に…。それが滑稽で、だけど可愛くて…。
只、目的を達成できたからか、彼女の事が如何でもよくなった。
「ッッ!? なっ…なん、でっ…? 」
自分の身になにが起きたのか理解出来ず、激痛の箇所を確認する為に肩越しへ振り返りーー把握する。
彼女が刃物を手に握り締めていた。その刃物からは、赤黒い液体が付着している。
「オレ君が悪いんだよ♡私の事、大事にしないから」
「オレ君のせいで私…寂しいと直ぐに、誰とでも寝る女って、周囲の人間から思われているみたいで、それで…誰も、そーゆう目でしか見てくれないの」
「どの男も、恋人にはしてくれないクセに、ヤりたい時だけ、優しいの! 」
「みんな、体目当て。ヤったら終わり。…ねえ。私って、そんなに価値ない? 私が悪いから、そーゆう扱いを受けるの? 」
「ねえ、オレ君。貴方が、私に甘い言葉を囁いてたのは、愛してたからじゃないよね!? 私…知ってて、貴方の言葉にのったんだよ? のって…のって…のって……自分はだから愛されてるんだ、って思い込んだ。思い込まなきゃ…いつ、貴方に別れ話を切り出されるかわからなくて、怖かったから…」
「好きなのに…結婚したいのに…オレ君、私との事、只の遊びとしか思ってなかったから…。気付いてたのに……だから、貴方が“手放したくない女”に、なりたかったのに…」
「私、駄目だったみたい…。御免なさい…御免なさい…御免なさい…っ」
自分のしたコトが、其処まで彼女を追い詰めていたなんて、気付かなかった。
「っ…」
謝罪しようと声を上げるも、ちゃんとした言葉になってなくて、絶望する。
俺…もうすぐ死ぬんだな……自業、自得…か。
せめて、彼女に謝りたかった。
謝った事で、優しい彼女に【俺の事を許さなきゃいけない…】というプレッシャーを押し付けてるのは、重々承知の上でだが。それでも身勝手に謝りたいと思ったのは、彼女の心が少しでも晴れたらイイ……いや。それは結局、俺のエゴか。
許さなくてイイ…俺の事、許すな。……でも…。もし、こんな俺の我儘を、一つだけきいてくれるなら…。
“俺が死んだ後、お前の事を大事にしてくれる男を、絶対に見つけろよ”
という事で、個人的な解釈の【ヤンデレ】と【メンヘラ】を同時に書くという挑戦に挑んでみましたが、、、
前述でも書きましたが……ほんっっっとうに、好きになれる主人公ではありませんでした!!!
腹立つわぁ…早く天罰くだれえと思いながら書いてました(笑)((←⁉️
………しかし、、、
メンヘラの方は、ヤンデレよりも明るい、主人公も彼女もクズ過ぎたエンドにしようと思っていたのですが…うん。。(>人<;)
…いや。他の男と関係持ってる時点でクズだろ!ではあるんですが、、、なんというか…はい。。。