技術の進歩
さて、この俺スサブの能力は、『汚染したものをオモチャに変える能力』である。
格上は当然のことながら、同格にもまったく通じず、力の差があるものにしか通じないこの能力。
しかしながら結構融通は利く方で、一度おもちゃにしたものを元に戻すことも容易だった。
「アキラ、どうする。元に戻すか?」
「したければ、してもいいわ。でもね……その場合私は、また貴方と戦うことになるわ」
「なんでだ」
「それが、私の義務だからよ。いくら友達だからって、特別扱いはできないわ」
「……それじゃあ、連れていくか?」
「その場合、私に敵対している人は、喜んで私を殺すでしょうね」
「なんだそりゃ」
「汚い政治家を想像しなさい……それがそのまんまいるわ」
「……人間って」
「そんなものよ」
人間に戻すのも駄目、こいつの治める町にもっていっても駄目、とくれば……。
俺にできることは、一つしかない。
俺は地面に転がっているアキラを手に取ると、ほこりを払ってやってから、胸のポケットに入れた。
「そうか……じゃあしばらくは一緒に行動してくれ」
「……はあ、マスコットキャラに成り下がるとはね」
抵抗できるはずのアキラは、うんざりしつつも俺の胸ポケットに収まった。
正直友達をオモチャにしたままってのは気が進まないんだが、こいつにもこいつの事情があるんだろうとおもうと、あんまり元に戻す気になれなかった。
「で? 俺としては、人里に案内してほしいんだが?」
「絶対に厄介なことになるから、止めてちょうだい」
「じゃあどこに行けって言うんだよ」
「そうね……それじゃあ汚染地帯へ行きましょうか。この世界がどうなっているのか、そこに行けばわかるわ」
「汚染地帯って……この世界、まだまだ汚染だらけだろ?」
「兵器の汚染じゃないわ……貴方と同類の汚染よ」
俺と同類の汚染。そういわれると俺は、ただただ嫌な予感しかしなかった。
※
汚染地帯なる場所に向かう最中で、俺たちは話をした。
ついさっきまで殺し合っていたのに、三百五十年ぶりだっていうのに、俺たちの話は不思議と弾んだ。
とはいえ、その話題は楽しかったころのことばかりだ。超能力者のグループとして、仲間全員がそろって戦っていた時のことばかりだ。
最近どうだったとか、別れた後どうだったとかは、全然話題に上がらなかった。
俺もアキラも、そういう話題を避けていた。あんまり、そういう話をしたくなかったんだろう。
そうして数日歩いていると、荒れ地の向こうから何かが接近してきた。
なんとも嫌なことに、俺と同じ黒タイプの気配がする。
「ここが汚染地帯なのか?」
「いいえ、まだ少し先よ。でも……近づいてくるのは、汚染地帯から来た敵ね」
「敵、ねえ……」
正直に言って、懐かしい気配だった。
さっきまで話していた、『楽しい思い出』にも同じようなのが出てきた。
そこにいるのは、まさに怪物だった。十体ほどの怪物が、こっちにむかってのしのし歩いてきている。
人間をベースにしているが、まるで昭和の特撮怪人のように、いろいろな部分が肥大化していたり、あるいは電柱やらなんやらの無機物と融合している。
そいつらからは、たしかに黒タイプの、俺とおなじ気配がしていた。
「人間を怪物に変える黒タイプ、ってことか?」
「そうといえばそうなんだけと、ちょっと違うわ」
十体ほどの怪物が近づいてきているんだから、普通なら逃げるだろう。
だが俺たちはまったく怖気づくことなく、平然と話をしていた。
「人間を怪物に変える専用の 超進化宝珠が生み出され、それが兵器として使用され始めたの」
「……誰に装着させても、そうなるようにしたってことか?」
「そういうこと」
超進化宝珠が適合しても、誰がどんな色を発現させるかはわからなかった。
また黒になったとしても、どんな性質の汚染が発現するかはわからなかった。
それを強制的に固定するっていうのは、ぞっとする話だ。
「悪趣味を通り越して、悪意バリバリだな」
「久しぶりに聞いたわね、その口癖。まあとにかく……そういうコンセプトの兵器がいくつも生み出されて、嫌がる兵士へむりやり押し込んだ。装着者は自分が怪物に変えられつつ、周囲の無防備な人間も怪物に変えていった。さてどうなったでしょう」
「制御が外れて、作った奴らも怪物になった」
「正解。まあ、ゲームでもよくある話よね。そういう怪物に支配された地域を、汚染地帯と呼ぶようになったのよ」
汚染された怪物たちを見て、俺は呆れた。
これがわんさかいる地帯があるっていうのなら、たしかに黒タイプへ心証が悪くなるってもんだ。
もう黒タイプの能力者は生み出さないようにしよう、なんて言い出されても不思議じゃない。
でもまあ……俺は悪くない、っていうのは変わらない。それで割を食っているんだから、納得はできなかった。
そうやっている間に、怪物たちが俺に近づいてくる。
相手もこっちを認識したらしく、体液をばらまきながら襲い掛かってきた。
「一応聞くけど、コレ戻るか?」
「戻らないわね。貴方と一緒で、不可逆的に汚染されれば、能力者本人にもどうにもできない」
「じゃあコレ、殺すけどいいよな?」
「いいわ……汚染されている怪物を殺すのは、奨励されているぐらいだから」
その苛立ちをぶつけるように、俺は念動力を放った。
黒く染まっているが、汚染するとかじゃない。ただ破壊するだけの念動力が、十体のモンスターを粉砕していた。
「イズミやヒシメはともかく、ホノオあたりならコレ、ぶっ壊せって言ってたんじゃないか? なんで放っておいたんだ」
「勝手なことを言わないでよね……こっちだって、そればっかりやるわけにはいかなかったの。私たち以外にも超能力者たちが現れて、私たちの町を乗っ取ろうとしたり……とにかく、それどころじゃなかったわ」
「そうか……悪いな」
昨日今日でいきなり現れたわけでもないこれが残っていることに、俺は軽く文句を言う。
だけどアキラは、何も知らないくせに、なんて口調で言い返してきた。
そういわれちまうと、俺は返す言葉がない。
「俺はともかく、他の奴が一人でも残るべきだったのかね」
「それはまあ……言い出したらキリがないでしょう。その場合、アザトスが倒せたかわからないし……私が貴方たちに同行していれば、一人も死なずに済んだかも……なんて言われても嬉しくないでしょ」
「そうだな……」
アザトスを倒す、この世界の文明を守る。
両方ができたんだから、戦力配分はアレでよかったのかもしれない。
ただどっちも一人ずつしか生き残れなかったんだから、あれでよかったなんて言えるわけもないんだが。
「で、ああいうのはどうしてたんだ? お前たちの町の近くには来なかったのか?」
「あ、ああ……この近くに駆除業者の基地を置いてあるの。それで町に近づきそうな怪物は退治しているわけね。基本的にそんなに強いのは来ないから、これでいいってことになってるの」
「へえ、駆除業者ねえ……漫画やアニメのハンターやら冒険者みたいだな」
「そんなにいいものじゃない、って意味も含めてそのとおりね。まあもっとも……」
話の途中で、なにやら懐かしい音が聞こえてきた。
久しぶりに見る人工物、自動車がこっちに向かって走ってきている。
「ああ、言っていた駆除業者が来たわね……」
「自動車に乗ってるのか? すげえな、本当に復興しているんだな」
俺はこの世界に来てもう数日が経過しているんだが、文明的なものを見たのは初めてだった。
正直とても嬉しかったのだが、アキラはやや嫌そうである。
「……逃げたほうがいいわよ? いや、遅いかもしれないけど」
「は?」
そうこうしているうちに、なかなか立派な車が俺たちの前で止まった。
ちょっと豪華な軽トラって感じの車から降りてきたのは、意外にも若い男女である。
「ん、おい、あれ? レーダーがかかったの、ここだよな?」
「うん、まだ反応あるよ。あのお兄さんから、黒の反応が出てる」
「っていうか……お、おい! 怪物が吹き飛んでるぞ? ってことは、こいつ……」
「あ! みてみて、手配書!」
「……おい、アイツらタブレット的なものを操作してるんだが……タブレットもうあるのか? すげえな」
「んん、まあ、喜んでるのは嬉しいけど、それでいいの? 普通は手配書って言葉に反応するんじゃないの?」
遠くから見た感じ、ちょっと大きめで分厚いが、タブレット的な物が操作されている。
車よりはるかに高度な文明の産物を見て、俺はすごくうれしくなっていた。
タブレットがあるくらいなんだから、アニメとかゲームとかも復活しているだろう。
これなら俺の『趣味』も、復活している可能性が……。
「うわあ! マジだ! マジだ! こいつ、黒の神、スサブだ!」
「教科書にそっくり! これ、超ラッキーじゃん!」
「これで俺たち、億万長者だぜ!」
二人は俺のことを理解したようで、さらっと『スサブ』だと呼んだ。
伝説のヒーローが帰還した、会えてラッキーって雰囲気ではない。
若い男の方が、俺に銃を向けてきた。もう片方の女子は、それを止めるどころか、応援さえしている。
「よし、ちゃんと撮影してろよ~~! 賞金がもらえないとか、冗談じゃねえしな!」
「おっけ! ぶっ殺しちゃえ!」
「ああ、おい、お前ら」
こうなれば、鈍感なふりも限界だ。
俺はもう大体を悟りつつ、それでも一応確認をする。
「俺さあ、スサブっていうんだよ。この世界を守るために戦った、超能力者なんだよ。この世界を滅ぼしたアザトスを倒して、帰ってきたんだよ。そのあたり、把握してる?」
「ん? まあ、ああ……教科書で読んだ」
「うんうん。でもさ……」
カップルであるらしい二人は、なんでもなさそうに、俺を切り捨てた。
「四百年ぐらい前の話だろ? どうでもいいじゃん」
「ね、それより賞金だよ、賞金!」
わからなくはない、理屈だった。
俺だって四百年ぐらい前の英雄を、崇める気にはならない。
だけどまあ……やっぱりショックだった。
「いくぜ……動くなよ!」
もういい、それは仕方ない。だがすげえムカつくのも仕方ないよな。
俺はこいつらに対して、攻撃することにした。俺を舐めたことを、後悔させる。
「お前たちがな!」
俺は黒い念動波を放った。
汚染する気なんてさらさらない、普通の攻撃だ。
痛い目を見せてやろう、そのつもりで放った攻撃は……。
「え、おい!」
「わかってる!」
カップルの女子の方が持っていた盾、それが展開した青色のバリアによって阻まれていた。
「な?!」
いくら本気じゃないからって、防がれるとは思わなかった。
俺はとんでもなく驚いていたが、相手はそれに付け込んでくる。
「ちょっと! 急ぎなさいよ!」
「ああ、ぶっ放す……ぜ!」
今度は男の方の銃から、赤い念動弾が放たれた。
銃から放たれる、なんて普通じゃない。
それに赤いタイプの念動弾は、破壊力がとんでもないはずだった。
俺は体から黒い煙を噴き上げて、それを受け止める。
もちろん防げたが、ちゃんとした攻撃だったことに俺は驚きを隠せない。
「ちゃんとしたバリアに、ちゃんとした念動攻撃……こいつら、見た目よりも鍛えてるのか?!」
青タイプは防御に、赤タイプは攻撃に秀でている。
だがそれでも、ちゃんと鍛えなければ技にならない。
二人がちゃんと戦闘できていることに、俺は驚くのだが……。
「ぷ、あははは! なんだ、本当に知らないんだな!」
「私たちが鍛えてるのか?! ですって!」
何が面白いのか、カップルは笑い始めた。
俺にはそれがさっぱりわからなかったのだが、胸元のアキラが説明してくれた。
「えっとね、スサブ……この二人が使っている武器には、制限異能宝珠と、念動蓄電池が搭載されているの。詳しくはあとで説明するけど、ようするに普通の銃と同じで、引き金を引けば念動弾が撃てるし、バリアも展開できるわ」
「マジで?!」
たった三百五十年で、そんなに進歩するものなのか?!
いくら何でも、文明の復興が早すぎる!
「そーそー! 私たち、ただの大学生のバイトだし! 支給されてる武器で駆除してるだけなのに……鍛えてるのか、だって!!」
「こちとら、ちょっと研修受けただけだってのに……なに驚いてるんだよ!」
そうか……ライターで火を起こしただけなのに、無詠唱の魔法だ?! って驚いたようなもんか、それは笑われるな……。
っていうか、それよりも驚きの言葉が……。
「おい、アキラ。今こいつら、大学生のバイトって言わなかったか?」
「……まあね」
「お前どんな法律作ってるんだよ!! 大学生のバイトに、銃持たせてるんじゃねえよ!!」
「……ごめん」
謝ってくるアキラ。
いや、こいつにもいろいろ事情はあるんだろうけども、大学生のバイトに銃を持たせるとか、最大のジェネレーションギャップだよ。
「能天気だねえ、神様は! ま、逃げないのはありがたいけどな」
「そうだよ、さっさと撃ち殺そうよ!」
とりあえずこいつらに、銃を持たせちゃいけないな。
理屈はわかったし、もう片付けるとしよう。
「いくぜ……最大出力だ!」
俺の視界を埋め尽くす、赤い念動弾。
俺はそれを避けることもなく、黒い煙で受け止める。
赤いタイプ特有の破壊が、俺の煙をじわじわと崩していくが……。
破壊しつくすよりも先に、攻撃が終わっていた。
俺はまったく傷つくことなく、平然と立っている。
「今のが最大出力だって言うのなら、俺にとって脅威じゃないな」
「……え?」
「ちょ、ちょっと! 本当に最大出力だったの?!」
「あ、ああ! ほ、本当に最大出力だ!! く、クソ……あ、ああ?!」
今度は大学生カップルが驚く番だった。
その情けない姿を見ると、少しはすっきりした。
「バリアで防いだほうがいいぜ……いくぞ!」
「ま、不味い! ふ、防げ!」
「わかった! 最大出力でバリアを!」
俺は黒い念を放ち、周囲一帯に黒いオーラを拡散させる。
それに慌てたカップルは、身を寄せ合いながら青いバリアで身を守る。
だがそれに、意味なんてものはない。
俺の黒いオーラが周囲一帯を箱のように包み込む。
「トイ・ボックス!」
外から見れば、俺の周囲に、黒い箱、建物が出現したように見えるだろう。
この内部において、俺はいつでも汚染を発現させられる。
「だ、大丈夫だよな?! 黒の汚染なんて、大したことないよな!?」
「そ、そうに決まってるじゃん!! 青のバリアなら、なんてことなく防げるって!」
「そうでもない」
俺が軽く指を鳴らすと、二人のカップルが持っていた武器がぼふんという音と共に安陳腐になる。
金属でできていたであろう武器が、プラスチック製のオモチャになっていた。
もちろん、青いバリアも消えていた。
「は、はあ?! な、なんで?! バリアがあれば防げるはずだろ?!」
「な、なに?! なんか、音がするオモチャに変わった?!」
「赤いタイプは、触れた物を破壊する。炎のように、酸のように、電気のようにな。青いタイプはその逆で、非常に頑丈で堅牢になり、干渉を跳ねのける。どっちも俺の黒なんかより、ずっと実戦的だな」
黒タイプが弱いのは本当だ、俺自身が一番わかっている。
赤と青のコンビに、勝てる道理はない。
だがそれは、同格ならの話だ。
マッチの熱で人間は焼死しないし、極薄の鉄板ではパンチも防げない。
「だが残念だな、基本的な出力が違うんだよ。俺がちょっとその気になれば、お前たちごときの青いバリアなんて無いも同然だ」
「ば、化け物だ! 十億の賞金は、化け物ってことかよ!!」
「いやそこは、アザトスを倒して帰ってきた、とかにしてくれよ」
「に、逃げるよ! こんなの勝てっこないって!」
二人のカップルは、オモチャになった武器を放り捨てて走り出す。
自分たちが乗ってきた車に乗り込んで、逃げ出そうとするが……。
「あいにく、その車も射程内だ」
車が走り出すより先に、俺の汚染がその車に及ぶ。
ぼふんと音を立てて、二人乗りの、ペダルをこいで進むタイプの『車のオモチャ』に早変わりだった。
さっきまで自動車だったオモチャに残り込んで、身を寄せ合っている二人は、いよいよ狂乱する。
「きゃ、きゃああ!」
「どうすんだよ、どうすんだよ!」
「知らないわよ!!」
なんとも無様な姿だった。
なんかもう、さっきまでの舐めた態度を許せるぐらいになっていた。
「俺を舐めた罰だ、逃げるんならそれに乗って帰るか、歩いて帰るんだな」
「ふ、ふざけないでよ! ここから基地まで、どんだけ歩くと思ってるのよ!」
「こ、この車には、俺たちの財布やスマホも入ってたんだぞ?! た、タブレットだってなくなってるし!」
「なんだ、スマホも復活してるのか。まあタブレットがあるんだもんな……」
スマホが壊された恨みってのは、俺も理解できる。だがそんなものは、この状況で役に立つことはねえ。
「いいのか、俺はお前たちの着ている服だって、人形の服にできるんだぜ? 全裸で帰りたくはないだろう? それが嫌なら、とっとと逃げな」
「くそ! 走って逃げるぞ!」
「ああもう、機種変更したばかりなのに!」
なんか文明が復興しすぎて、一周回って共有できる悩みだけになっちまった。
走って逃げていく様は、なんとも原始的で……見ているだけですっとした。
「手加減できるからこそ、残虐になれる、か……アンタの昔言ったとおりね。本当に手加減できるから、やりたい放題だわ」
俺の胸ポケットのアキラが、安堵したようにため息をついた。
アキラにとってはあいつらも部下みたいなもんだから、死んでほしいわけじゃないらしい。
たしかにホノオやトドロキなら、ちょっと攻撃しただけでぐちゃぐちゃにしていただろうしなあ……。
俺の汚染は可逆だから、遠慮なく攻撃できる。
人だけも物だけも区別できるし、こういう時便利だ。
というか、こういう時しか使えないんだがなあ。
「で、アキラ。制限異能宝珠と、念動蓄電池ってなんだよ」
「制限異能宝珠は、超進化宝珠を加工してつくったもの。さっき言っていた汚染専用の兵器も、同じものが使われているわ。念動蓄電池っていうのは、ま、そのまんま念力を溜められる電池よ。どっちも体に埋め込まなくても使える、次世代の武器ね」
「次世代ねえ……その割には、へぼかったが……」
「そりゃあ、あの子たちはバイトだもの。もっと強い人もいるわ」
「へえ、お前に勝てるぐらいか?」
「……」
茶化してみると、黙り込むアキラ。
オモチャのままでもわかるぐらい、なんか含みを持っている。
「おい、アキラ。まさか、マジでお前より強い奴がいるのか?」
「……」
「おい、答えろよ!」
「ま、まあ、それはまた今度ね」
こいつ、嫌な大人になったなあ!




