03
どうも、私の名前はアイリス転生者です。
10才の誕生日の朝に、目覚めたら私の中に、前世である「高峰 美咲」の記憶が甦っていました。
そう、私はすべてを、思い出したのです、そしていきなり、10才から28歳の素敵なお姉さんになっていました。
まあ、前世との合算てだけで、急に28歳になった訳では、もちろんありませんが。
そんな、私は現在絶賛頭を抱え込み中です。
やった、やらかしてしまいました、
何をしたと言われれば、転生時のスキル選択です。
まあ、私の場合は選択ではなく、スキル創造だったんですけれどもね。
でも、そんな事はどうでもいいんです。
何がまずかったかと言えば、威力が高すぎて使えそうも無いということです。
オマケにそれ以外の魔法が使えません。
ファイアーボールやらウインドカッターやらまったく使えないのです。
え?何で攻撃魔法ばかりなんだって、もちろん護身用に決まっているじゃありませんか、そんなに治安が良くないんですから。
いや、私だって何もしなくてもそれらの魔法が使えると思っていた訳ではないよ。
ただ、勝手に転生先は公爵令嬢とか伯爵令嬢とかのお貴族様だろうなんて思っていて確かめもしなかったんだよね。
そのあたりの魔法は、魔法学校みたいのがあってさそこで、学べるだろうと思っていていたんだよ。
思えば、私がドタバタ足掻くのを見たい、とか言っていたあの公務員様がそんな転生先を選ぶ訳が無いのは、考えるまでもなく分かっていたのに。
ええ、そうですよ庶民ですまごう事なき庶民ですとも今の私はね。
いや、でも「うさぎさん」はなんとかごまかせば、使えないこともありませんが「かめさん」がヤバすぎます。
どの位ヤバいかと言うと、前世でいえば核兵器位のやばさです。
もし使ってしまい、それを人に見られたら魔王認定一直線です、それどころか魔王様も、裸足で逃げ出すヤバさです。
まあ、たとえそれで国に敵認定いや、魔王認定されて、軍隊を送られても、私が負ける要素は微塵もないので、命の心配をしなくて済むのはいいのですけど。
では、取り敢えず今の私の能力を、説明しておきますか。
マジックボックス
これは、アイテムボックスと同じようなものですが、違うのは中に入るのが、魔力だということです。
つまり、どういう事かというと、転生があるんだから、ここの他にも当然世界はあるだろうとの仮説を元にして、全ての世界がこのマジックボックスに、繋がっていてその世界から少しずつ元気を、いえもとい魔力を、分けてもらって保存しておくものです。
これを、私の魔力として使えるという素敵アイテム!もう、魔法使い放題!!!かめさんを使うにはどうしてもこれが必要だったのよね、かめさんを使うのにかかる膨大な魔力消費量を賄う、という意味合いでね。
まあ、さっきも言った通り使えないんだけれどね、かめさん
と、言うか冷静に考え見れば必要なかったかもしれないけれども、世の中何があるか分からないし、やっぱりあった方が良いよね。
うさぎさん
うさぎさんは、自立行動型の魔法なの、え?何を言っているかわからないって?それはそうよね。
まず、うさぎさんは見た目はまんまうさぎなの、どこにでもいるあのうさぎさんを想像してもらえればいいわ、種類ですって好きに想像してもらってもいいわ、私はそんなの気にしないから。
幸いにも、こっちにも同じ姿のうさぎさんがいたから問題ナッシング
それで、、、その正体は高エネルギー凝縮体で、エネルギーの固まりなわけ、で私が王様を消してきなさい、ってうさぎさんに命令すれば、うさぎさんは私の知識を元にして、探知魔法やステルス魔法などを適時使って、王城に潜入し王様を探し出して、目的を遂行してくれるって訳よまあ、私の知識が元だから、私が王様を知らなかったりしたらうさぎさんも、指令を実行できないんだけどね。
そして、うさぎさんの視界と私の視界をリンクすることも出来るの、これで、うさぎさんが見ているものを、私も見れるという素敵仕様な機能もついているの、これはいろいろと使えると思わない?
そうか、これを使えば視界を共有して、私が王座に座っている人を見つけて消せばいいのか、うん!問題解決。
もちろん、音声もうさぎさんを通して聞けるわよ。
けれで、私は凄腕のスパイになれたりしないかしらね。
最後にかめさん
かめさんには、マニュアルモードとフルオートモードがあるの。
マニュアルモードは、その都度対象を自分で指示して実行するのよ敵の指揮官を狙ってとかね。
そして、フルオートモード、これが問題なのよね。
まずは、トリガーを最初に設定するの例えば、私に敵意や殺意を向けてくる者たち、とかいうやつね。
そして、発動するとまずはターゲットの足元に、楕円形の魔法陣が出現するのこの魔法陣が上から見ると、かめさんみたいだからかめさんてつけたんだけれどもね。
ちなみに、この世界ではまだかめさんは見たことないのよね〜いるのかしら?
話が逸れたわね、その魔法陣から円柱が上空に伸びて、ターゲットを閉じ込める。
さらにその中は、移動及び転移無効、魔法無効の効果があり身動きを封じた所で100万度の炎が風とともに荒れ狂い全て灰も残さずに焼き尽くすまで消えることはない。
もちろん、魔法無効は私には対象外になっているわよ。
しかも、地面なんかは結界により保護されていて、無傷という環境に優しい仕様。
やっぱり、環境保全は大切よね。
しかも、発動上限が無くて何人いても一度に、始末出来るという私に優しい機能。
だからこそ、マジックボックス必要なのよね、例え魔力無限にしても自分の魔力を使うとそれなりに疲れるのよね。
どうせならついでに「ユグドラシル転生者のしおり」でも見てみようかなと、思い初めてアイテムボックスを開いてみることに、と言ってもやり方が分からないので適当にアイテムボックスオープンて言ってみた。
すると目の前にウインドが立ち上がり中身が表示される。
一発成功だわ、やっぱりネット小説て大切なのね。
うん、キッチリとしおりしかはいっていないわ、サービス品は無いのね。
でも、どうやって取り出すんだろう? と思いながらタップしてみたら
「スキルを登録しますか?はい いいえ」
何これ、読むんじゃなくてスキルなの?あの管理者また、やらかしやがったわね。
このしおりがどういうものなのか理解しないで、現地語で書いてから読めないとか言いやがったのか?それとも、登録しますか? 何たらに対して読めないと言ったのか? うん、モヤモヤが止まらない。
もちろん はい を押してみる。
「スキルを有効にしました、これより転生者支援システムが使えるようになります。
支援システムを使うには、ボビー明日の天気は、等と話し掛けて下さい。
あ、心の中で思うだけにいいですよ、そうじゃないと一人でブッブッ言っている怪しい人になってしまいますからね、私の返事は他の人には聞こえませんので」
おお!! 明日の天気なんかもわかるんだ、何気に優れものだ、この時代天気予報なんてものは無いからね。
ボビーて誰だろう?
「ボビーとはこのシステムの開発者です。」
おお!返事きたなんかいいかも早速他の機能も試して見よう。
先ずは、やはり天気予報だよね
「ボビー明日の天気は」
「現在その機能には対応しておりません」
うん、なんかいろいろと疲れた、今日はもういいや。
私は先送りという特技を覚えた。