16.風紀委員さん頑張って
本日2度目の更新です!
媚薬に睡眠薬、呪いのノートに笑いキノコ。
生徒会主導で行った抜き打ちの持ち物検査で出た違反物品の一部である。
「ときプリ」で主人公のライラがアルベルトの攻略ルートに入ると、怪しげな物品が学園内に出回り、不穏な事件なんかも起こる。
ラブリースマイルハートクッキーをライラがアルベルトから仕入れているという事は、ライラとアルベルトの仲がある程度まで進んでいるという事でもある。嫌な予感がして急遽抜き打ち検査を企画したが・・・・・・。
「出るわ出るわ。」
「大量ですね。」
「これ程とは・・・。」
正直、もうそろそろ何かの事件が起きてもおかしくない量である。
ディーノとギルと僕で出てきたものを見ながら話す。
学園のこの怪しい品々の流通量。
「とにかく、これは没収だな。まずは生徒に校内の正規の店でのみ物品を購入するように御触れを出すのと、これの出所を確保して、販売者を校内立ち入り禁止にしないといけない。」
ディーノの指示に従い僕達は動く事にした。
だが、購入している者は直ぐにわかるのだが、購入元までたどり着けない。真相に近づくと雲のように足取りが掴めなくなってしまうのだ。
定期的に持ち物検査は実施し、違反物は没収。違反物を持っていた生徒には事情聴取をし、販売者を引き続き探していく事にした。
ラブリースマイルハートクッキーを持っていたライラに対しては彼女が何を狙っているのかまだ解らない状態なので、しばらく僕は彼女に合わせて振る舞う事に決めた。彼女に合わせているうちに彼女からアルベルトに何とか接触出来ないだろうか?
アルベルトの出現で怪しい品が出てきたのは間違いがないので、流通元を探るとしてもまずはアルベルトと繋がっておきたい。他に手がかりは何もないのだ。ライラを問い詰めたいがクッキーを買っただけで問い詰める事は、アルベルトとライラが繋がってるだろうことを知ってる僕以外が見たら、とても違和感があると思う。
思わずでた、乙女ゲームの世界怖いという、どうにもならない呟きは幸い誰にも聞かれなかった。




