目が覚めると知らない天井だった
「う、うーん?」
目が覚めるとベッドの上だった。
あーよかった起きたぞ!先生、先生を読んで来い。
周りがあたふたと騒いでいる。
そうか、怪しげな魔法を食らったんだった。
くそうせっかくの魔王を仕留め損なった。
せっかく世界が平和になったっていうのに。
なんて考えていると背後からタックルされた。
「にいちゃん大丈夫だった?痛くない?大丈夫だよね?」
見ると俺の国では珍しい黒髪ロングで目はパッチリ二重のまん丸顔、年は13,14くらいだろうか?しかしそれよりも幼い見た目をしている。服は真っ赤でひらひらしている装飾品を取ったドレスのようなものを着ている。正直かわいいなっと思った。
「助けてくれてありがとう、ここはどこなんだ?俺はマナタイト王国出身の勇者ユーリ。魔王との戦闘中怪しげな魔法を受けてこんなところまで飛ばされてしまったんだ。はやく仲間たちのとこに戻ってやらねえといけないな」
そうすると娘がきょとんとした顔をして、我にかえったあと「お父さんお母さんにいちゃんがおかしくなった、はやくきて!」なんて叫びだした。
今度はユーリがきょとんとしてしまった。