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【所長】 2.クーラー

作者: ミズキシホ

いまの職場はわたしを入れて4人で構成されている。

所長、K課長、I課長、わたし。


所長「だけが」寒がりである。


K課長は心なしか遠慮しつつも、

所長がいないときは、クーラーの設定温度を下げる。

I課長は暑いのをひたすら我慢している。

I課長は温度も下げないし「暑い」発言すらしない。


所長:「なんか寒いなぁ。寒いよねぇ? 寒くない?

    なんだ、誰かに温度下げられてる…! 

    寒すぎだよ…。」


と呟きながら温度を上げる。


K課長下げる。

所長上げる。

K課長下げる。

所長上げる。


この繰り返し。


先日、会議室で所内打ち合わせが行われていたが、、

所長が会議室から出てきた〜、と思ったら、

「寒すぎだよ…!」と怒ってひとり呟きつつ、

温度を上げに行っていた 笑


そしてさらに、

自席にいた所長が、「ミズキさん、寒くない?!」と半ギレでわたしに問う。


「わたしは大丈夫なんですけど…。」


わたしにかこつけて、

「ホラ! ミズキさんが寒いってよ!」

とK課長に言いたかったのだろうけど、

思いがけず思惑が外れてしまった所長。


所長:「俺の席、寒いんだよーーー!!」

叫びだす始末。


「ちょっとー、管理人さんに言ってさ〜、

 俺んとこの天井の吹き出し口だけなんとかならないか言ってみて。」


早速、

管理人さんにご足労を願う。

みんなにとって幸運なことに、

「なんとか」なり所長席に冷風が降り注ぐことはなくなった。


所長席に冷風が降り注がなくなったため、

温度下げ下げ下げ!!

所長:「どうなの〜。みんな寒くないの? 大丈夫なの〜?」


すると、

今まで沈黙を守っていたI課長が、

「ボクは実に快適です、いま!」


わたし:「あ、I課長も暑かったんですか? 笑」

I課長:「うん、すっごく暑かった。」


よかったよかった、

みんなメデタシメデタシ!


そして、翌日。

所長:「なんか、


     暑くない?!暑いよ!俺の席!」


一同大爆笑。


所長:「あの管理人のおじさん、全部ふさぐことないよなぁ?!

    センスないよ!」


センスの問題かい…。


とにかくワガママな所長です。

ネタの宝庫なので、わたしは好きだけど〜!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しそうな職場で羨ましいです。 雰囲気が伝わってきます。
2015/08/05 01:43 退会済み
管理
[一言] よく見たら、2だった。 1も読んでみます!
[一言] いや、これで一本小説が書けますよ! いいですねぇ、所長。 続編が見たいです
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