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6年2組悲劇の終焉物語   作者: 真咲 カナリア
~第一の物語~
8/42

ー現実と幻日ー(宮本光の目線から) ~後編~

「ひか~並ばないのぉ~」


結ちゃんの声が響く。

灰色に変わった私の心の中に・・・。


「うん、行くよ!」


りーちゃんに声をかけたかったけど、まだ勇気はなくて声はかけられなかった。

朝の会が終わって廊下に並ぶ。

私も遅れながらついていく・・・・。


体育館の前にはあっと言う間についた。


「ひかちゃん!」


美希子ちゃんが話しかけてきた。

私が先に謝らなきゃいけなかったのに・・・。


「美希子ちゃん・・・ごめんね」

「え、ああーううん、気にしてないよ?ほら、暗くならないで!卒業式なんだから!」

「ひか!美希子ちゃん!」

「眞理子ちゃん・・・」

「まりこじゃん!どーした?背の低い人は前だよ~」

「う、うるさい!背が低くくて悪いか!」

「悪いなんて言ってないよー」

「む」

「むってなに?」

「う、うるさいぃぃ!」


気を使ってくれてるのか使ってくれてないのかわからないけど、2人の元気さは私を明るくしてくれる。

りーちゃんがいなくて、欠けている私を・・・。


「もうすぐ入場ですよ!しゃべってないで並びなさい!」


森田先生の声が響く。


卒業式が終わったらしっかりりーちゃんに謝りに行こう。

って決めた。

卒業式がどうとか関係ない。

りーちゃんに謝らなきゃ・・・・。


そう思いながら、音楽と志端先生の声を聴いて一歩ずつ進んだ。

中に入ると黒い幕しか見えなかった。

そこに順番に並んで端から出ていく。

緊張する、失敗したらどうしよう。

階段から落ちたり・・・・・。



『キャァッ』


待っていると悲鳴が聞こえた。

だれか階段から落ちたとか・・・・。

ああ、どうしよう。

りーちゃんじゃないよね・・・・・。

怖い、幕踏んだらどうしよう。

笑われるぅ・・・・・。


訂正、卒業式はどうでもよくない!

これでりーちゃんに笑われたら・・・・。

恥ずかしい、恥ずかしすぎる。


でも、りーちゃんが笑ってくれるならそれでも。

あ、でも・・・・。


「ひか!前!」


結構前の人と間が空いてた。

失敗しそう・・・。



そうして、私は階段から落ちることも幕を踏むこともなくそのまま入場した。


でも、目の前にいたのは黒い服を着た男の人につかまれて連れて行かれるりーちゃんの姿だった。

今、何が起きてるのか確認する必要はなかった。

りーちゃんが危険だ。


「りーちゃん!」


叫んだ、走った。

そして私はりーちゃんの腕をつかんでいる人の腕をつかんだ。


「りーちゃんを離して」


私はその人の腕をつかんだままひねった。

その人は蹲った。

その間に私はりーちゃんの腕をつかみ席まで連れて行った。

私も席に着こうとしたとき、周りは全員席についていた。


前にある舞台には見知らぬ男の人が立っていた。

どうだったでしょうか。

光ちゃんは結構重要なキャラです。

この先も・・・・。


いつも読んでくださっているみなさん、更新遅くなりすいません。

これからも、よろしくお願いします。

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