ー最後と最期ー(康祐の目線から) ~中編~
意識があるのかないのかさえ区別がつかないような中俺はまだ一歩も動いていなかった。
広さが図れない白い部屋でドッチボールはまだ続いている。
早く終わってほしい。
本当にここはゲームの中なのだろうか。
コートを設置する際の機械音、痛みを感じるということ・・・すべてにおいて理解不可能だった。
俺は、みんなで生き残りたいのにその思いとは反対にことは進んで行ってしまう。
「っくっそ、なんであんたはそんなに強いんだよ」
「・・・・」
「この化物っ俺らだって死にたくないんだよ、まけてたまるかっ」
1組のコート内にいる奴らが叫ぶ。
「ッチ宮本をつぶせないんなら・・・・」
そのときそんな小さな声が聞こえた。
1組のやつがボールを投げる。
そのさきにいたのは宮本ではなく田淵ではなく、北村だった。
北村はたやすくボールをキャッチする。
そして宮本のところまで歩いていくとつぶやいた。
「ひかだけが、つらい思いしなくていいから。私も戦うよ?」
戦う・・・・・。
思うとドッチボールをやってたのは宮本くらいだった。
「今は普通のドッチだと思ったら?
ひか・・・私もりーちゃんもまりこもみんな、何時ものひかが好きだよ?
もちろん、今のひかもひかだしキライじゃない・・・
でもね、ひかの目はひかの名前みたいにもっと輝いてたはずだよ?
こんなときに輝いてるのもおかしいけど私はいつものひかが好きだなっ」
「そーだよ、無理しちゃだめだよ・・・みんなで帰ろうっ」
「おっしゃーここは勝って勝って、そっから1組も俺らも3組も4組も5組もみんなで帰ろうぜ」
「そーだな、ここはどの組が代表で戦いにでるかの予選だ」
「うん、私も、いいと、思うなっ」
明るくなっていく。
「ちょっと待てよ、もし俺らが負けて仮に2組が最後に残っても失敗したら全員終わりじゃねーか」
「私たち、そんなの納得できない」
「絶対、また、帰れるって、約束、する、私も、がんばる」
佐々木は明るくそういった。
俺は驚いた、今さっきまで暗く殺気が漂った空気だったのに。
委員長、北村の言葉で空気が明るくなった。
もし、俺らがこのドッチボールで負けても勝ってもぜったいに帰ろう。
俺は、全力でこの戦いに挑もうと改めて決意した。
明るめに変更してみました。
もしよければ感想等ください。




