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6年2組悲劇の終焉物語   作者: 真咲 カナリア
~第一の物語~
37/42

ー当てると殺すー(宮本光の目線から) ~後編~





「ねえ、早く死んでよ」


小さくつぶやいた自分の言葉が鼓膜を叩く。

その言葉は胸をも振るわせる。


私の投げたボールは1組のコートへと飛んでいく。

相沢がそのボールを避ける。

後ろの誰かがそれを拾う。


「おっと、みーたんはそう簡単にやられないよ」


その”人”はそういった。

そんな流れすべてがただのドラマのようで、わからなくなる。


「私もそう簡単に殺せないよ?背は低いけど舐めないでね?」


そいつの声はまた私に届く。


そいつは私の方にボールを投げた。

難なく私はキャッチする。


「私に投げ返してくるの?いいよ?投げてきなよっ」


冷たい私の心に熱い言葉が伝わる。

自分の意思で行動して言葉を発し・・・・そんな熱い何か。


「邪魔・・・」


そんなの邪魔だ。

そうだ、いらない・・・必要ない。


そのはずなのに。

戻りたいと思うのはなぜ?


本当の自分に戻りたいと思うのはなぜ?

誰か教えてよ、答えてよ。


周りの声が鼓膜に伝わらなくなって。

自分の声も心に伝わらなくなって。


孤独を感じる。

1人は嫌だ、嫌なのにっ。


考えるな、考えるな。


『ズドンッ』


私の手は勝手にボールを投げていてそれは相沢に直撃していた。

赤い何かが見える。紅い何かが・・・。


それとともに悲鳴が響く。

雑音が響く。


「み、みーたん!!!!」


哀鳴が響く。


それでも紅い赤い何かは流れる。

倒れた相沢から・・・・。


「血・・・」


近くから声が聞こえる。


「み、みくっ」

「相沢っ」

「みーたん、みーたんっ」


血が他の子の服につく。


「ボール1つでここまでできるんだっすっごーい、さすが欠けた人形だね」


あの男の声が突然響く。

”欠けた人形”というその言葉がはっきりと心に残る。


欠けた・・・か。


もう、何もわからない私はやっぱり欠けているんだな。


でもね?私は、欠けてても人形でもある1つのことができたらそれでいい。




”りーちゃん”を守れたら、やっぱりそれだけでいい。


「ん?僕の出番が少ないけど・・・・どうなってるのかな?、作者さん?」


・・・す、すいません。

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