ー化物とスタートー(宮本光の目線から)
赤く淡く哀しく虚しく輝く翼と折れた翼が私の背中で輝く。
「あと10秒」
何時になればこの欠けた心は満たされるのかはわからない。
けれど、ただ・・・そこに少しでもこの心を満たす要素があるなら。
・・・・やる。
りーちゃんの近くにいるときは私もきれいでいられるような気がした。
でもね、鎖が外れるとそんな妄想など消え失せちゃうんだよ?
りーちゃんの鎖につながれてたのは紛れもない化物だったんだよ。
りーちゃんのそばにいるときは楽しい気持ちでいられた。
実際、楽しかった。
でもね?やっぱり・・・もしかしたら・・・。
私はこういう考え方のほうが性に合ってるのかも知れないね。
「バウンドしたボールにあたった時は大丈夫だけど
バウンドせずに当たったときはたとえ複数でもアウトだよ?・・・では!スタート」
スタートの声を聞き私の中の化物は少しずつ目覚め始めた。
発狂寸前の魂は黒く染まっていく。
「おっしゃ、ボールゲット!」
神田がボールを取った。
私は動かなかった。だって急に動いたら固まっているりーちゃんが危ない。
どんな事があろうと優先すべきはりーちゃんなのだ。
神田の投げたボールは相沢によって返された。
その早いボールを神田がよける。
後ろにいた私はそのボールを・・・キャッチした。
そして思った。
・・・・まず相沢をつぶそう。
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