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6年2組悲劇の終焉物語   作者: 真咲 カナリア
~第一の物語~
3/42

ー前菜の味1-(康祐の目線から)





次の日。



『リリリリッ』


目覚ましが鳴り響く。


「ん?」


今何時だろうか。けっこう早めに起きたな、いつもは2つ目の目覚ましがならないと起きれないのに。


「って・・・もう7時じゃんっ」


自分への突込みが炸裂する・・・。


今日は卒業式。俺的には、行きたくなかったりする。

昨日、裕也から聞いた話のせいで頭の中がメチャクチャだ。

時計の針がさすのは7時2分。7時20分には出発しないと間に合わない。休もうか・・・。

いや、でたらめだろうっあんなの!


「メシ、メシっと」


カレンダーがかけてある部屋のドアを勢いよく開けた。


そのあと俺は食パンと目玉焼きを口に突っ込み牛乳を飲んで、制服に素早く着替えた。

卒業式の当日に遅刻とか絶対にありえない・・・。思いっきり焦っていた。

でも、その焦りの理由は遅刻以外にもあることが無意識のうちに理解できてくる。

『ホントだったら』そんな気持ちが心の奥にある。

遅刻なんかよりそっちのほうが気になっていた。


準備ができてしまってからすぐに訪れたのは出発の時間。

不安に押しつぶされそうになりながら口から元気よく言葉を吐く。


「いってきまーす」

「いってらっしゃい」


まだ頭の中はぐちゃぐちゃだけど、卒業式にあんなことが起こるわけないと僕は勝手に決めつけて家を出た。

その時はあんな信じられない出来事が起こるなんて全く考えてなかった。




母さん・・・あの時どうしてたら――――――――








外に出ると少し早い春風と朝日が気持ちよかった。

『大丈夫・・・』その言葉を心の奥で小さく呟いた。


「こ、こうすけっ」


いきなり声をかけてきたのは裕也だった。

休まなかったんだ・・・。

安心となにかが心の中に浮かぶ。


「・・・裕也っ!なんだー昨日あんなこと言うから今日来ないのかと思った」

「俺もさ、やっぱりでたらめなんじゃないかって思ってさっ昨日はマジごめん」

「気にすんなよっ俺だってでたらめだと思ってるし」


裕也が言ってることは嘘だ。

手が震えてる。俺だって少し怖い、でもせっかくの卒業式楽しまなくてどうするんだ。


「今日さ、卒業式のあと俺ん家来いよっ久しぶりにあそぼうぜっ」

「いいの?マジッ?嬉しい!」


裕也が微笑みを浮かべているとき俺はどうしようもなく、なぜか、不安だった。

でも、その不安を押し切って一歩を踏み出したのは間違いだったのだろうか?




それからずっとゲームの話をし続けた。

あの話には触れないように・・・。

半分考え事をしつつ歩いていたためもうすぐ学校かなと思った時にはもう校門の前にいた。



着いちゃったなぁ。あぁ、んっとあーなんだかもやもやしてぇぇぇえ

あっもういいやっ起こるわけないだろあんなドラマみたいな事!

なんてことを何回も心の中で叫ぶ。


学校の門を通り、俺は予想もしてなかったもやもやに一人悩まされていた。

『もし本当だったら?』

そう、俺の中の小悪魔がイジワルを言うように呟く。


「こうすけ?どうかした?」


「いやっ別になにもない」

「ならいいんだけど」


ハァ・・・。

ここからどうなるのかは知らない、でもどうになる気がしていた。

どんなことがあってもここは物語の世界じゃないのだから、運命くらい変えられる。


ちょっとだけそう思ってた。



その時は・・・・。

次くらいに光ちゃん来ますwww


誤字等あれば感想の所にお願いします((((←不安Max


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