ー不利と卑怯ー(宮本光の目線から)
「でーは!はじめに6年2組と1組のみなさんはそこのコートに入ってくださいね!」
『ガッガガ』
あの男の声の後音とともにドッチボールのコートが現れる。
「あーえっと今から5分以内にクラスの今いる子全員コートに入ってなかったら全員即死ね?」
「・・・な」
全員即死か・・・。
殺気が体中から出そうになるのを必死で抑える。
もし、このサバイバルゲームで生き残るのが1人なのならリーちゃん以外をこの手で殺して私も最後に死ねば・・・りーちゃんが生き残るんじゃないの?
ああ、またこんなことを考えて。
私は・・・私は・・・・。
「じゃーあ、他のクラスのみなさんはコートからよーく離れて体操座りでもして待っててね☆
では、よーいスタート!」
「み、みんな入れー」
「おい!2組俺らが右のコートでいいか?」
「もういいよ!早く入れ!」
そんな考えを無理やり押し倒してりーちゃんの手を握った。
「ひか、私っ私っ」
「大丈夫、りーちゃんは私が守るから」
私がりーちゃんを守ってあげるよ?
どんなときでもりーちゃんが一番望む方法で・・・。
「宮本って不利じゃね?」
「おい、はじめは宮本狙え!」
「狙えば?」
狙えばいい、愚か者・・・。
殺してやる、復讐だ。
りーちゃんごめん、少しだけ復讐という名の文字に負けても言いですか?
フクシュウ、それは私の本性を引き出す言葉。
嘘だらけの私・・・・。
自分でももうわからないけれど。
今、りーちゃんだけなら見えるから。
私はりーちゃんの腕を引きながらゆっくりとコートに足を踏み入れた。




