ー不利と卑怯ー(康祐の目線から)
「でーは!はじめに6年2組と1組のみなさんはそこのコートに入ってくださいね!」
『ガッガガ』
音が部屋に響くのとともにコートが現れる。
俺は動けなかった。
「あーえっと今から5分以内にクラスの今いる子全員コートに入ってなかったら全員即死ね?」
「・・・な」
即死なんて・・・・。
即死、コートに1人でも入っていなかったらということだろう。
この状態を拒否した場合自分以外の人も死ぬということだ。
「じゃーあ、他のクラスのみなさんはコートからよーく離れて体操座りでもして待っててね☆
では、よーいスタート!」
殺し合いスタートの鐘がなる。
なんて悪趣味なゲームなんだろう・・・・。
いつの間にか宮本は立っている。
慶斗は冷静な顔つきだ。
俺は、恐怖の穴の中だ・・・。
「み、みんな入れー」
「おい!2組俺らが右のコートでいいか?」
「もういいよ!早く入れ!」
他のクラスの奴らは白い部屋の奥へ引いていく。
2組・1組は走ってコートに向かう。
「ひか、私っ私っ」
「大丈夫、りーちゃんは私が守るから」
そんな宮本の声を聞いてから俺も耳をふさぎながらコートに向かう。
もう聞きたくなかった、何もかも。
そのときだった、ある言葉が聞こえてきたのだ。
「宮本って不利じゃね?」
「おい、はじめは宮本狙え!」
肩を怪我して体調も優れないやつを狙うというのだ。
卑怯としか言いようがなかった。
痛みを感じるというのはもうみんな知ってるはずだ。
それを利用しようというのだ。
だが、俺は宮本のことをかわいそうだとは思わなかった。
勘だ・・・。
あいつは田淵がかかわるとすごく強くなる。
性格の変化が激しい。
それを知らないのだ・・・こいつらは。
「狙えば?」
俺の耳に宮本の殺気こもった声が響いた。
1組の奴らは気づいていないけど・・・・確かに言ったのだ”狙えば?”と・・・。
深く考えすぎないようにして俺はコートに入った。
まだまだ続きますが、よろしくお願いします。




