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6年2組悲劇の終焉物語   作者: 真咲 カナリア
~第一の物語~
26/42

ー準備と疑問ー(宮本光の目線から)


『ガタンガガッ』


白いリーちゃん以外意味を持つ者がいないこの部屋に機械音が響く。

少し発狂寸前の心を落ち着かせる。


周囲はきめられたかの様にざわめく。

狂った感情が私を蝕む。


殺し合い、生き残るのは1人・・・。

ここにいる人を私が全員殺し、それから私も死んだら?

りーちゃんが生き残るじゃないか。


そんな考えなど持ってはいけないはずなのに、私はどうしたんだろう。

私の感情すべてに”狂”が付きそうだ。


狂喜狂気狂感狂愛狂哀狂虚?


過去の私は悪趣味で、弱く。

意味のない存在だった、それが意味を持ったのはりーちゃんとであったから。


落ち着け。


限界の感情を押さえつける。

私は周りの人を自分と同じようには見ていない。

私には孤独という文字が似合っている。



今の私には周りの音など聞こえなかった。

重く痛く苦しい、そして狂っている自分自身を立たせる。


私はある意味りーちゃんという存在に囚われているのかもしれない。

が、それも悪くない。

りーちゃんのためなら、闇も光もなにもかも切り裂こう。


『ガガガガッ』


再び機械音が響く。

白い部屋、というのはやっぱり落ち着かなかった。

けど、それ以上にこの音は落ち着かなかった。


「っ準備といってもそんなに手間はかからないんだろうな、いやな予感がする」


私が元の人形に戻ったのか声はおかしいほどによく聞こえた。

本当にこんな発作がオンラインゲームの中でも起こるのが不思議だ。


「慶斗ー嫌な予感って何?」

「今から始まることとかたくさんあんだろ~」

「克己!?」

「克己、どこにいたんだ?」


嫌な予感か、予感ではなくもう起きているような気がする。

嗚呼、この考え方は本当の私か?

あの元気な人形はどこへ消えた?


わからない。

自分自身が、つかめない。


沸いてくる疑問に答えることもできない。

周りの人のことは転がすように分かる。

理解できる。


でも、自分だけはつかめない。

どこまでが本当でどこからが嘘なのか・・・。


もしかしたらこれも嘘か?

自分が見えないのは前からか・・・。

いつの私なら純情と言えるのだろう。


幼稚園に入ったころにはもう演技というものができるようになっていた。

それが張り付いたのはいつだか。


そんな時あの声がまた聞こえてきた。


「みなさーん準備ができました!」


準備、そう今から殺し合いをするんだ。

ここだけでも、復讐を・・・。


思い知れ・・・・。



私の周りにあふれる殺気を抑えることはできなくて

私の放つ殺気は異様な雰囲気を纏い私の周りに漂い続けていた。



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