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6年2組悲劇の終焉物語   作者: 真咲 カナリア
~第一の物語~
21/42

ー命と冷静ー(康祐の目線から)


「はーィ皆さんそろいましたかァ?

 ・・・・んっとちょっと減ったかなァ?うーん、そうでもないか」


急にどこからか声が聞こえてきた。

あいつの声だ。

ざわめきが恐ろしく収まる。


「でーは、今からちょっと簡単にゲームの説明をします」


ゲームの説明・・・殺し合いの説明だろ?

俺の中に怒りが立ち込める。

その時ありえないことが後ろで起こった。


「んっく、りーちゃん!」

「宮本!じっとしてろ」


宮本が立とうとしているのを慶斗が止めようとしていた。


「お願い!止めないでよ・・・私の1番はりーちゃんなの!」

「もうちょっと自分を大事にしろよ!」

「ひか?やめて、じっとしてて・・・お願い!」

「へ?なん、で1番はりーちゃんなのに!」


止めなければ、この状態でしゃべっていては危険だ。

白く何もないこの部屋、この空間はなにがあるかわからない。

そのときだった・・・。


「黙れよ!」


叫んだのは意外な人物だった。

叫んだのは、慶永でも慶斗でも田淵でももちろん宮本でも俺でもなかった。

いつもはやんちゃで声をあげたりはしない裕也だったのだ。


「・・・ごめん、私っなにしてんだろ」

「ひか、ひかはすごいね私をいつも守ってくれるね・・・ホントにありがとう

 でもねひとつお願いしていい?お願いだから今はじっとしててよ

 ひかは私が守るから、私もこう見えても強いんだよ?」

「ひか?私もいるよ?」

「なんで・・・・そんなに・・・」

「お前を嫌ってる奴なんかそうそういねーよ」

「お、俺・・・ごめん、なんかとっさに」

「裕也は間違ったことはしてない」

「俺もそう思う」

「マージ?俺照れるわあー」


裕也は普通に元に戻った。

命がかかわると人は少し冷静さをなくすのかもしれない。


でも、そうやってほっとできるのはほんの一瞬だった。





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