ー異世界と異次元ー(宮本光の目線から)
目が覚めて意識がはっきりしてくると私は白い部屋の中にいた。
体はまだしっかりとは動かなくてそれでも私の心はりーちゃんを追い求めた。
でもりーちゃんは見当たらなくて、心が疼いて自分が自分でなくなってしまいそうで・・・。
どうしようもなく心が冷えた。
「ひか!」
声を聴いて私は驚いて顔を上げた。
「ま、りこちゃん」
「大丈夫?他の子はほぼ全員来ててでも、ひか来なくて・・・もう・・・・」
まるで現実であるかのように目の前ではいろんなものが動いている。
でも、まだ感覚は慣れないようで頭が痛む。
耳に入ってくる音でさえも雑音に聞こえそうになるのをどうにかしようと脳が高速回転を始める。
それでも目の前にいるまりこちゃんの鳴き声は雑音に聞こえた。
ねえ、りーちゃんは?
りーちゃんは?
りーちゃんはいないの?
ねえ、ねぇ・・・・。
りーちゃんは?
あなたなんて、別にいらないの。
りーちゃんさえいれば私の世界は成り立つの。
親なんていらない。
りーちゃん以外の人はだれだっていらないの。
だってあなたたちは、自分が危ない目にあうとすぐ私を捨てるでしょ?
私がいじめられてても自分がいじめられるのが怖いから助けてくれないでしょ?
じゃあ、それなのになんで私が助けたり守ったりしないといけないの?
汚い、黒い、嫌だ、怖い・・・。
ねぇ、ねぇ・・・・・。
りーちゃん・・・私は死ななきゃいけないの?
りーちゃんといたいよ・・・。
「ひか?顔色悪いよ?」
このままでは自分が自分でなくなってしまう。
また、傷つける。
でも、耐えられない。
なにか欠けたままのこの体。
ねぇ、私は・・・・なんのために生きてるの?
りーちゃんのためだったはずなのに、心が揺らぐ。
自分なんてどうでもよかった。
なのに・・・・。
なんで悲しくてむなしくてつらいの?
ねぇ・・・・なんで?
なんで?なんで?
もう、わかんないよ。
なにも見たくないよ・・・・。
りーちゃんがいないと私の鎖が解けるの。
そしたら、そしたら私はみんなを殺そうしてしまうの。
何度、復讐という文字に心を奪われそうになったことだろう。
自分が自分ではなくなるまえに私は意識を手放した。




