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第3章:共鳴の未来
ある日、感情エネルギーを悪用しようとする人間の組織が現れる。彼らは、感情を人工的に増幅させてフェリアを支配しようとしたのだ。
だが、ノイは言う。
「無理に引き出された感情は、毒に近い。人間も、僕たちも傷つく」
ハルカは自ら前に立ち、暴走する機械を止めるために、心からの“想い”を叫んだ。
「感情は、与えるものでも奪うものでもない。共鳴するものなんだよ!」
彼女の言葉に共鳴するように、居住区全体が光に包まれた。人々とフェリアの心が通い合い、互いの違いが“力”として昇華されていく。
その日から、ハルカは感情を信じられるようになった。そして、ノイと共に、感情の美しさと共鳴の価値を、次の世代へとつなげる役割を担っていく。