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2–2 とある放課後

 俺や龍一、笹川さんが通う県立南風(はえ)高等学校、通称風高。一学年3クラスからなる小規模な学校だ。部活、進学実績共にそこそこといった感じで、一応進学校とは言われている。


 そのため、今日も授業がみっちりと入っていた。そんな放課後。


 「疲れた」


 「お疲れい。それにしても、月曜の午後、数I、英語、数Aの並びだけはどうにかしてほしいよな」


 机に突っ伏していると、龍一に労いの言葉をかけられた。


 「本当それ」


 適当に相槌を打ちながら、俺は頭の中でとあることを考えていた。


 昼休みに味わった、胸がひりつくあの感覚。もしかしたら俺は、笹川さんのことが——。


 そうだった場合、恋愛経験ゼロの俺一人で考えたところで、限界があるだろう。そういうことに詳しい誰かに相談した方がいいと判断した。


 即ち、イケメンで運動神経抜群な彼を頼ろう。


 「龍一、ちょっと飲み物買いに行かね?」


 「お?いいぜ」


 俺は財布を手に、龍一と共に自動販売機があるピロティへと向かった。

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