夢が終わったら
まさに連載中作品の、主人公(女)と恋人の気持ちを綴ってみました。異世界ファンタジーですが、その要素はありません。
投稿している内容よりも先のことまで微妙に入っておりますが、たぶん誰も気にしない(笑
◎女性バージョン
本来ならあなたと知り合うことなんてなかった
あなたは、私の手なんか届かない
とても遠い人だから
でも、私たちは出会った
あなたはいつも、私を守ってくれた
あなたはいつでも真っ直ぐ、気持ちをぶつけてくれた
気が付けば
私はあなたを好きになっていた
大丈夫、ちゃんと分かってる
今は夢の時間だってこと。
いつか私たちは元の関係に戻る
あなたは、私の手の届かない場所に戻る
大丈夫、ちゃんと分かってる
夢から覚めるまであと少しだって。
だから今は、あなたの隣にいさせて。
今は、あなたと手を繋がせて。
今は、あなたを好きでいさせて。
夢が終わったら、ちゃんと伝えるから。
――さよなら、と
◎男性バージョン
本来なら、俺はきっとお前の事を知ることさえなかった
住む世界が違い過ぎるから
でも、俺たちは出会った
お前は、いつも俺の側にいた
お前はいつも俺の差し出す手を握って、笑ってくれた
俺がお前を好きになるのに
時間なんかいらなかった
分かっていたつもりだった。
今が、夢の時間だということを
いつか俺たちは元の関係に戻る
俺は、俺のいるべき場所に帰るから
分かっていたつもりだった。
もうすぐ、夢から覚めなければならないことを
でも俺は、お前に隣にいて欲しい。
俺は、お前と手を繋いでいたい。
俺は、お前をずっと好きでいたい。
夢が終わったら、もう一度お前に告げよう。
俺のたった一人の人
他の誰のものにもならない、俺だけの人
どうか、俺とともに歩んでほしい
――愛している。