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第十二話 本当に大丈夫か、ご隠居(笑)
なし
斜度は、30度か、
いや40度はあるだろうか。
ご隠居を見下ろす感じで休憩する。
ほとんど
しゃべらないご隠居。
こんなご隠居みたことがない。
大丈夫か。
頂上近くで
岩が多くなってきた
地質学的にそれがこの山の特徴なのだろう。
まるで、ブラタモリ(笑)
霧がかかっていて
まだ全貌が見えない。
うーん、どこまで続くかわからない斜面。
身体が冷えてしまうので
「ご隠居、いくよー」
と声をかけて
登り始める。
「おお」とか「ああ」とかは
聞こえなかった。
本当に大丈夫か、ご隠居(笑)
なし




