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街への道のりが地味に長い

今日は2話投稿!

1章の時あんまりここ活用していなかったので何か書こうとおもってます!

「フニルー! 遅いよー」


 僕達は今この森から人間の街に続く一本道を歩いていた。…約1時間も。それにエレナさん、歩くスピード速すぎない? 僕、小走りしないとついていけない速さなんだけど……あぁ、疲れた。


「ここら辺で一旦休むから早く来てー」


 僕の所から見るとエレナさんがかなり小さく見える。あぁ、遠すぎる…せめて父さんから貰った杖とかあれば歩くの楽だろうになぁ。





  時は約1時間前に遡る。ちょうど僕達がエレナさんの家を出発する直前のことだ。


「あっフニル! そういえばその杖、置いていってね」


 僕はエレナさんのお父さんが来ていたという洋服に着替えている最中だった。きっと大切な思い出が詰まったものを着ていいのか迷ったが、貴族のような…まぁ実際は魔物の中では王族に入るのだろうけど。そんな格好で歩けば注目の的になってしまうからだ。しかし、なぜ杖を持って行っては行けないのだろう。


「……あの、どうしてもですか?」


「だって魔装を持って街に入ったら1発で魔族ってバレるよ?」


 あぁ、良く考えれば道理だな…。魔装は魔物か亜人と呼ばれる魔族しか使うことが出来ないんだったっけな。人間と交流することがないからすっかり忘れていた。


「……確かに、そうですね」


「まったく、フニルって頭良さそうだけどたまに抜けてるよね」


 エレナさんは随分と勝ち誇ったような顔をしている。僕としては君には言われたくないと言う気持ちもあるが…まぁ心に留めておこう。しかし、杖を持っていけないとなるとあの長い道を支えなしで歩かないといけないのか……


「ほらフニルー。 もう行くよー」


 僕は急いで着替えてエレナさんと共に街に向かって歩き始めた。





 1時間前ぐらいにあった体力が嘘のようだよ…。あぁ、やっと着いた…。エレナさんは近くにあった大きな岩の上で早めのお昼のサンドイッチを食べていた。


「ん! 遅かったね!」


 そう言って食べていたサンドイッチを口の中に頬張り僕の前に降りてきた。…随分と余裕があるなぁ。


「よし! それじゃほら近くに来て」


 そう言いながら手招きをしている。僕は言われるがままに近くに行った。するといきなり手を握ってきた。……ビックリするな。


「よーし! ……いくぞ! "change"」


 エレナさんが呪文を唱えると僕達の体が青白く光った。 これは?なんか体に膜がはられて行くような……。


「よし! 完了!」


 そう言ってニコッと見るエレナさんを見ると……エルフの特徴である尖った耳が丸みを帯びている。魔族と知らなければ人間とまったく変わらない姿だった。


「…これは、変化の魔術ですか?」


「そうそう! 私のお母さん自慢の魔術なんだ! うん! フニルも大丈夫そうだね!」


 これなら外見で怪しまれることもないな。後は歩く……これが一番の問題だよなぁ。


「よし! じゃあ行こうか! 後30分ぐらいだよ!」


「…あぁ、はい」


 これが一番の難関だよな…。こんな時ボディスがいてくれれば……ちゃんと逃げたかな。あいつ…

2章やっとスタートです!

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