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初めてのお泊まり会が異性の家、しかも二人きりって…

 僕はエレナさんの家にとりあえず泊めてもらうことになった。まぁ確かに人間の街に行っても大体出ていけと言われるか最悪奴隷とか処刑とかになる可能性があった。そう考えるととてもありがたい提案である。…それめも、異性の家…それも二人きりって……もうなんか怖いわ。


「もう明かり消すよー」


「…あっはい。 大丈夫です」


 エレナさんがロウソクの火をフッと息を吹きかけ消す音が聞こえた。暗い部屋の中、スタスタと歩く音が聞こえ僕の隣のベットに入る音が聞こえた。……もちろんベットは別々であったが。


  でもこのベット、最近まで使われていたような形跡があるな……誰か一緒に暮らしてた人でもいるのかな?


「いやー久しぶりに話し込んだ気がするよ。それに魔王様と話したってお母さんに言ったら……えへへ」


「……今度エレナさんの家族にも挨拶します……」


「本当! なら明日の早朝……一緒に風になったお母さんとお父さんに挨拶しに行こう」


 真っ暗な部屋の為エレナさんの顔をハッキリと見ることが出来なかった。エルフの中で"死んだら風になっていつでも見守ってくれる"と言うのが信じられているらしい。種族によって様々な信仰があるが。


 しかし、エレナさんは今どんな顔をしているのだろう。会ってから1日も経っていないが感情豊かだと言うことは分かる。そんなエレナがどんな顔をしているのかなど僕は容易に想像出来た。僕は随分と酷なことを聞いてしまったものだ。


「……そうですね。 なら明日……」


 僕はエレナさんにかける言葉が見つからなかった。それに見つかったとしても僕は果たしてちゃんと伝えられるのか分かったものではなかった。


   そういえばどうしてエレナさんってここで暮らしてるんだろう……いつか聞けたら聞いてみよう……

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