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とりあえず新生魔王軍、作ります

 僕は今日、新しく仲間が出来た。誰の力も借りずに自分の力で初めて仲間を作ることが出来た。こんなに嬉しいことは初めてかもしれない。


「ねぇ? これからどうするの? 新生魔王軍とか魔王城とかってどういう風にやるの?」


  うーん。難しい質問だな。まぁ無難なのはダンジョンとかに行って仲間を集めるとか。よし、これで行こう。


「……そうですね。 とりあえずダンジョンとかから魔物を仲間にする……とか?」


 エレナさんはふーんと言うように頭をこくこくと頷かせていた。その表情から何かを考えているとは思えない表情だった。

  ……この人、もしかして以外と考えるのとか苦手なのか…?


「まっ! 私はあんまり頭良くないからね。だからそういうシンプルな作戦好きだよ」


「……うん。そっか……。でさエッ……エレナさんって人間としての資格とか持ってたりする?……例えば冒険者としての資格とか」


  …いきなり好きって言われただけでちょっと動揺するとは……僕ってあんまり免疫ないなぁ。

 僕がそう思っている中、エレナさんは"ちょっと待ってて"と言ってバックの中をゴソゴソと何かを探していた。もしかしたら冒険者として登録しているのかもしれないと言う期待があった。


「あった! これこれ、これでしょ冒険者カード!」


 エレナさんは僕の期待道りの…いや期待以上のものを持ってきてくれた。エレナさんの冒険者カードのランクはDランクと書かれているものだった。

  Dランクって言うと確か…いっぱしの冒険者でダンジョンの探索も出来るはずだ…


「……Dランクなんて凄いね。……それでさ提案があるんだけど……いいかな?」


「んー? なになに?」


 エレナさんは随分とノリノリで聞いてくる。まぁこちらとしてもノリノリの方がやりやすいから有難いが。


「……えーっと」


「あっ! 分かった! あなたもカードが欲しいんだ!」


 もし彼女に尻尾などあれば、きっと激しく左右に激しく振っていることだろう。…まぁエレナさんが言っていることはあっているけど。


「……はい。そうです……」


「本当! ならさっそく……ってもう随分と暗くなってきてるね……街には明日行こうか」


 窓から外を見ると太陽が沈みかけていて街灯のないこの森の中は随分と暗くなっていた。

  あっ。泊まるところどうしよう……やばいな……こんな森に1晩とか、多分死ぬな。


「あっ! ねぇねぇ今日泊まってく? 使ってないベットがひとつあるし」


「……助かります」



  助かったけど……これはこれで試練だな…

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