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やっぱり帰る家があるのはいいこと

「おーい! フニルー! 遅いよー!」


 エレナさんが家の前で手を振っている。ただそこには見たことないゴブリンの大群がいた。


 さっきリンゴを拾ってくれたゴブリンの姿も見える。


「……エレナさん? これは?」


「あれだよ! ほら、こないだの!」


 こないだの……あー、なるほどね。


「ワガオウヨ コレホドノ ナカマガ」


 仲間を集めてくるって言ってたけど……いったい何体いるんだ? 軽く20はいそうな。


「すごいよね! これだけいるとさ! 大家族みたいだよね!」


 エレナさんが興奮しているのがわかる。まぁたしかに僕たちが発足した魔王軍にこれほどの人数が集まったんだから。たしかにテンションはあがる。


「……ありがとう、カシ」


「イエ モッタイナイ オコトバ」


 しかし、ここまで数……どうすればいいんだろう。


「ソレデハ ワレワレハ ドウクツニ イキマス」


 するとカシはほかのゴブリンたちに号令をかける。すると彼ら彼女らは一斉に廃鉱に向かっていった。


 ……有能だな。


「さ! フニル! ご飯にするけど……その前に」


 エレナさんがドアを開けてニヤニヤとしている。


「…………た、ただいま」


「はい! よくできました!」


 僕は赤ん坊じゃないんだから……


「今日は朝市で買ったものを使ってごちそうを作るからね!」


 エレナさんはいそいそと家の中に入っていた。


 僕も家の中に入る。




 やっぱり帰る家っていいな……

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