EX:強欲と猫
「シーロー。 ひーまー」
「なー」
"たしかにな……この城、広いから探索とかできるけど……せいぜい1日半ぐらいが暇を潰せる限界だよな"
俺と強欲の魔王……ファラクは城の大広間でゴロゴロしていた。
「はー。 そろそろご飯にしようか。 シロお願い」
「なー」
"しょうがないな。 change "
俺は魔獣になってから魔術がある程度使えるようになった。そこで最初に覚えた魔術は"change"という魔術で一時的に人間に変化できる魔術なのだ。
「今日は何にするか?」
「んー。 肉」
相変わらずざっくりしているな。 とりあえず……イノシシとかでいいか。
人間に変化すると会話なども出来るみたいだ。見た目は黒髪で身長が高いらしい。まぁ人間の姿を自分で確かめたわけじゃないからなんとも言えないが。
俺はイノシシの肉を適当に焼く。そして厚切りの肉を皿に乗せてファラクの前にだす。
「相変わらず大雑把だなー」
「別にいいだろ」
「はー。 いただきまーす」
ファラクは随分とつまんなそうに食べる。 何か面白いこと……そういえば。
「なぁファラク。 お前兄弟とかいるのか?」
「ん? いるよ」
やっぱりか……。
「こないだ買い物に行った時似てる奴がいたからな」
「む? ほんとうか? どんな見た目だった」
「ただ人間だったからな。 結構オドオドしている男だったし。 ただ奥に潜む雰囲気っていうのが似ているってだけだ」
「もしかして。 ファー兄かも。 ……明日の買い物私も着いてく」
ちょっと楽しそうな顔になってるな。そっちの方がいいな。
「そうか。 暇つぶしになるといいな」
「そうだね」
今日も少し少なめです




