名前って大事だよね
誤字脱字と細かいところを修正しました。
魔法を魔術に返させてもらいました。
何卒よろしくお願いします。
「オウヨ ワザワザ アリガトウゴザイマス」
目の前のゴブリン……松明で明かりがあるとはいえ顔はよく見えないが、喋り方的に恐らくカシだろう。
「……来てくれてありがとう」
「ソンナ モッタイナイ コトバデス」
カシが持っている松明が大きく揺れる。恐らく動揺しているのだろう……てかそんなに振ったら松明の火が消えるんじゃ……。
「ほら! 話をするんだったら外でしようよ!」
エレナさんが訴えながら僕の腕を引っ張ってくる。まぁ気持ちは分かるけど。
「ワカッタ デル」
そう言うとゴブリン……サワが前に出た。やっぱり行動的なやつだな。
「オ ウヨ イ コウ」
こいつはやっぱりわかりやすいな。ダマは相変わらず僕の隣にいるな。まぁ火のひかりで明るいからいいけど。
ゴブリン達と入り口に向かっている最中に奇妙なことがあった。……僕達のランタンを落とした元凶のコウモリがずっと着いてくるのだ。ちょっと不気味だし……大軍だからちょっと気持ち悪いというか……。
「ねぇねぇ? ゴブリン君。 なんであんなにコウモリがついてくるの?」
エレナさんは相変わらず僕にくっついているがいつもの調子で喋れるぐらいには回復したようだ。
「ソレハ アイツラ ナカマ」
「キ ノウ コ ココノ ボス タ オシタ」
「ソノトキニ ワレラノ イウコトキクヨウニナッタ」
なんだコイツら?本当にただのゴブリンか?……いくらなんでも有能すぎる気がするけど?
「へぇ! すごいね!」
「ソウダロ スゴイダロ」
「「キィ!キィ!」」
「ひゃぁ!」
うわ! びっくりした。あっサワが”ケケケケ”って笑ってるし、あいつ確信犯だな。
「オイ オウヒガコワガッテルダロ」
「スマン」
「イ ジワル ヨ クナイ」
ふーん。結構仲がいいんだな。……そんなことより、おいカシ。オウヒってなんだよ? 言い間違えか? ……まぁ別にエレナさんが何か騒いでるわけでもないし。指摘するのもあれだから黙っとこう。
それからゴブリン達と一緒に外に出た。僕達の中では遠くまで行ったと思ったけど案外そんなこともなかったみたいだ。
「わー! 陽の光だよ!」
……はぁ、この廃鉱。色々と心臓に悪いな。もうしばらくは行きたくないな。
「オウヨ スコシオハナシガ」
なんだろう?随分とかしこまって……もしかしてこの廃鉱に何か問題でもあるのか?
「……何かあったの?」
「ワレワレニナマエナド ツケタリシマセンデシタカ?」
……一応見分ける時に雑だけど付けたね。もしかしてやばかったかな?
「……一応それとなく付けたけど……」
「ホントウデスカ! ドウリデワレワレガツヨクナッタワケダ」
するとカシは他のゴブリン達を呼んできた。どうやら僕が名ずけをしたことを伝えているみたいだ。するとゴブリン達が一斉にこっちに来た。その様子を見てかエレナさんもこっちに来た。
「ア ノ ド ンナナマエニ シ タノカ」
「オシエテ ワガオウヨ」
「この子達に名前ってあったの?」
みんなが一斉に質問してくる。……あぁ困るな。勘弁して欲しいけど……ここは頑張らないとな。
「……ええっと、右から順番に”サワ””ダマ””カシ”って名前だけど……気に入らなかった?」
するとゴブリン達は一斉に歓声を上げた。……名前に気に入ったのか知らないけどまぁ良かった。
「ワレラノ チュウセイシン ホンモノ」
「コ レデ ツ ヨクナル」
「ヤッタゾ アリガトウゴザイマスオウヨ」
たしか名ずけって魔族しか出来なくて。魔物が忠誠を誓うと真価を発揮するんだっけな。まぁ僕は魔王城から出る気はなかったから縁のないものだと思ってたけど。……てか僕の怠惰の魔術ってそんな忠誠心を植え付けるやつだっけ?ちょっと今度初代に聞いてみようかな
「凄いねフニル! だんだんと魔王軍みたいになってるよ!」
……エレナさんって魔王軍のこと覚えてくれてたんだ。
そうするとそろそろ今後の方針とかも決めときたいな。
作中秘話
この辺りで総合評価が50を超えました!




