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暗い所に2人は色々とドキドキするよね

 翌朝、僕の筋肉痛のようなダメージは無くなりいつもどうりに動けるようになった。


「あっ! おはよう! 今日もいい天気だよ!」


 エレナさんは早く起きているのか、エプロン姿で朝食の準備をしていた。……なんか申し訳ないな。


「……おはようございます。随分と早いんですね」


「まぁね! それに今日は廃鉱に行くかもしれないからね……それなりに準備があるし」


 玄関の近くにはそれとなく大きいバックが置いてあった。……あれ?なんかやばい所に行くみたいな雰囲気だな……それに2日もギルドに行かなくてもいいのかな?


「あっ! ギルドに関しては気にしなくていいよ! 私も1ヶ月ぐらい行かない時もあるからね!」


 ……まだあって3日しか経っていないのによく考えてることあてれるよな。


「……そうなんですね。なら今日はアイツらのことを見に行きましょう」


「分かった……」


 僕達はちょっと急ぎめで朝食を食べて早速アイツらがいる廃鉱に向かうことにした。

 ……相変わらずというか、廃鉱までの道のりも長かった。まぁもう気にしないけど……


 結局30分ぐらいで廃鉱の前に着いた。廃鉱の前は森が開けていた。もし人などがいればまだいいが、誰もいない暗い洞窟というのはなんとも異様な雰囲気を醸し出していた。……アイツら、こんな所で1晩過ごしたのか……凄いな。


「じゃ……じゃあフニル! これランタンね! ほら先頭は任せるよ!」


 エレナさんの口調がいつもより早口な気がする……もしかしてエレナさんって暗いところが苦手とか?まぁ……うん、僕も得意じゃない……って嫌いだけどそんなことも言ってれないな。


「……分かりました。じゃあ行きますか」


 そう言って僕はランタンを受け取り覚悟を決めてから廃鉱の奥へと進んでいくのだった。


 入り口から少し離れただけで……とても暗かった。明かりは僕達が持ってるランタンだけで目の前は真っ暗だった。

――ピトッ


「ひゃぁ!」


 廃鉱の上が山だからか、たまに天井から雫が落ちる。廃鉱は空洞になっているから、はたまた雫の下に水溜まりがあるからか雫が落ちただけで”ピト”っと音が響いた。


 エレナさんは僕の後ろでガタガタと震えながら僕の右腕をしっかりと掴んでいる。……確実にエレナさん暗いところ嫌いだよな。だってちょっとした物音でめっちゃしがみついてくるし……そりゃ僕もビックリはするけどさ。ここまでビビりはしないかな。

 それにあんまりピッタリとくっつかれると……その……胸が……あー、やめよう。考えると逆に意識してしまう。

――ピトッ


「わぁ!」


 だからぎゅっとしないでって……あーもう。意識しまくっちゃうよ……。


 僕達は天井から落ちてくる雫の音にビビりながらも少しずつ、少しずつ奥へと進んで行った。廃鉱の中は意外と水溜まりが多く足場がとても悪いので本当に歩くのに苦労している。何よりエレナさんの驚き声で逆に僕も驚くし何より……いやいやなんでもないや。


「ねぇ。 まだいない? もしかして通り過ぎてるとかない?」


 エレナさんが涙声ながらに話しかけてくる。正直エレナさんがここまで暗いところが苦手だと思わなかった。……だってゴブリンと戦ってる時、ちょっと笑いながら戦うし。怖いものなんて無いと思ってたから……ちょっとビックリだ。


「ねぇねぇ? フニル? 聞いてる?」


 なんだかこうしおらしいと本当に年頃の女の子って感じがするな。なんか小動物みたいで守ってあげたくなるけど……同時に意地悪もしたくなるな。


「ねぇ? 何か言ってよ……」


 あのエレナさんが完全に弱気だ……ここまでくると可哀想だな。……てか暗いところより喋る方がきついな。


「キィ!」


「ひゃぁぁ!!」


 恐らくコウモリの鳴き声だろう。僕も正直ビビった。だけど問題はそこじゃない。僕の腕にしがみついているエレナさんが思いっきり僕のことを引っ張るから……体勢が崩れて……そのまま倒れてしまった。

 そして僕と一緒にランタンが地面に叩きつけられて……割れてしまった。




「ねぇフニル。 どうしよう……」


 エレナさんが今にも泣きそうな声で話しかけてくる。まぁ正直僕も不安だ。だってランタンの明かりを失って本当に何も見えないからね。


「私たち、このままここでひっそり死んじゃうのかな?」


 エレナさんがめちゃくちゃ弱気なことを言っている。いや分かるけどね。本当に不安になると弱気になるものだもの。


「……エレナさん。そういえばバックの中に予備のランタンとかないんですか?」


「ううん。 中には遭難してもいいようにお弁当とおミズしかないよ。 でも中が見えないから……どうしよぅ」


 ここまで弱々しいエレナさんを見たことがない。なんかもうどうにかしてあげたいけど……入り口に壁をつたいながら戻るしかないか。



「キィ!」


 僕らのランタンを割った最大の原因が鳴いている。暗闇だと目が赤く光るからすごい不気味。それにずっとこっちを見てるような。


「フニルぅ。 もうやだよぉ」


 片方では泣きだしそうだし片方はずっとキィキィ鳴いてるし……僕ももうやだよ……てかコウモリの数増えてない?異常な程に。


「「キィ! キィ!」」


「そっか……私たち、コウモリの餌になっちゃうんだ……食べられるなら美味しく食べて欲しいな……」


 いやいや、なに悠長なことを言っているんだ?……でもこいつら多分魔物に分類される奴らだし……もしかしたらってことがあるかも……そりゃやばいな。


  僕らが絶望している中、遠くの方から火のひかりが見えた。

 火のひかりでよく見えないがあの小さい3人組のシルエットは……


「オウヨ ワザワザ アリガトウ ゴザイマス」


 やっぱり!しかも松明持ってるし……こいつら有能だ!


「良かったぁ! フニル! 明かりだよ!」


 これでとりあえずコウモリの餌っていう結末は回避出来たかな。

前回の答えです!

ダマ→黙る

サワ→騒がしい

カシ→賢い


わかりやすいですね

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