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拾った猫とかってだいたい家で飼えないよね

 だんだんと日が沈んできて、街灯のないこの森の一本道は明かりがないと歩きずらくなる時間になってきた。


 僕はゴブリン達のことをどういう風に説明しようか悩んでいた。でつに別に解決策を考えついた訳では無いが。


 僕が考えているなか待っているゴブリン達の性格も大体分かってきた。


 まず左にいたゴブリン。 こいつは意外と頭が良くて色々と質問してきたりする。正直やめて欲しいがまぁエレナさんが来るまでの辛抱だろう……。 とりあえずこいつのことを"カシ"と呼ぶことにした。


 次に真ん中にいたやつ。 こいつはちょっと喋り方が変なやつで無口なやつである。無口なやつではあるが訓練などやることは精一杯取り組む。まぁこいつとは喋らなくていいから楽だな。 とりあえずこいつのことを"ダマ"と呼ぶことにした。


 最後に左にいたやつ。 こいつは血気盛んな感じがする。……きっと最初にエレナさんを攻撃しようとしたやつはこいつだろうな。……それにそことなく性格がエレナさんに似ている気がする。 まぁこいつは"サワ"と呼ぶことにした。


 待っている間はサワとカシはずっと訓練を続けている。よく飽きないな……ていうか偉いなこいつら。ただダマは僕の隣に座ってボーっとしている。……もしかして僕が誰かを待っているって分かっているのかもしれないけど。


 ふとそんな事を考えていると遠くの方にエレナさんのような姿が見える……と思ったらすぐ近くまで走ってきた。……相変わらず速すぎる。


「おーいフニルー! 筋肉痛にも効くリカバ草のポーション買って……うわ! ゴブリンじゃん!」


 流石のエレナさんも驚いて背中に掛けてある鉄で出来ているであろう黒い大きな大剣を抜き戦闘態勢に入る。

 後ろの方で訓練をしていた奴らもエレナさんのことに気づいて戦闘態勢に入る。……あぁ、やばいな。直ぐにでも戦闘はじまるよな…………よし、頑張って……


「マッ テクレ」


 隣でボーっとしていたダマが僕の言いたかったことを代弁してくれた。 おまえ……めっちゃ有能かよ……




 ダマのおかげで戦闘にはならなかったが両者は緊張状態にある。……エレナさんに回し蹴りを食らったサワは直ぐに戦闘を始めると思ったんだけどな。もしかしてエレナさんが元の……変化の魔術を解いている状態から分からないのかな?


 そんなことを思っている中、ダマがめっちゃこっちを見ているのにきずいた。もうこれ以上は耐えられないと言わんばかりの目をしていた。

 そうだな……こここら先は僕が頑張らないと……はぁ。


「……ええっとエレナさん。まずこいつら見覚えあります?」


「ゴブリンって言うのは分かるけど……もしかして昨日襲ってきたヤツら!?」


 エレナさんが驚いた顔をしている……確かに顔とかあんまり変わらないけど……まぁこれがエレナさんか……。


「……あの戦いの時、僕が魔術を使ったの覚えていますか?」


「あるよ! あれでしょ、ほら視界を真っ暗にしたやつ!」


「……そうです。僕もあれ闇魔術の1種かと思ったんですけど……どうやら違ったようです」


 あぁ、こんなにエレナさんと会話するの珍しい……別に会話が嫌いな訳では無いけどさ。やっぱり緊張するんだよな。


「なるほどなるほど?」

 真面目に聞いているのか聞いていないのか分からない返事を返してくる。


「……簡単に言うと、僕の魔王としての力でこいつらが仲間になったみたいな……」


「ふーん。 ……ってえぇぇぇぇ!」


 ここから説明が長くなりそう……




「へぇ。 そんな魔術があるんだね!」


 ハァハァ、事の経緯を話すまで随分と時間がかかってしまった……それでも逃げ出さずに喋った僕は偉いと思う。

 するとエレナさんは戦闘態勢に入っていたゴブリン達の前にいった。


「ねぇ君たち。 わたしは新生魔王軍の2番目に偉いからね!」


 ゴブリン達は"そうなのですか!"と言うように動揺して直ぐに頭を下げた。


「ソレハ シツレイシマシタ」


「ブレイ ユルシテ」


 頭をペコペコ下げるゴブリン達。そして勝ち誇ったようなエレナさんの顔。……完全に力関係がハッキリしたな。


「凄いね! フニルが言ったこと本当だったんだ!」


 いや……疑ってたのか……まぁ魔物を使役する魔術なんて……あれ?怠惰の魔術って魔物もを使役する魔術だっけ?まぁいいや。


「それで彼らの住む場所かぁ。 ……あっ! あそこ使えばいいじゃん!」


 何かあるのか……それはありがたい!


「この奥に使われなくなった廃鉱があるから。 あそこには強い魔物も多分いないし……まぁダンジョンほど長くないはずだけど住むにはちょうどいいと思うよ」


 良かった。これでこいつらの住む場所は……って今更だけど元々住んでた場所にいれば良かったんじゃ……まぁ今更だしこいつらも喜んでるからいいか。


 しばらくしたらゴブリン達はエレナさんの家のさらに奥にある廃鉱に向かっていった。

 明日様子を見に行かないとな。


「さあフニル! ご飯食べよ!」


 ……なんか帰る家があるっていいな

作中クイズ

カシ

ダマ

サワ

これは何から名前を取っているでしょう!


後書きがどんどん迷走してる気がする……

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