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EX:英雄とはナンジャラホイ

今回初めて視点を変えました。


まぁちょっとした説明会です。

「ふむ……Lv12がMP23000という異常ステータスか……」


 目の前の男…このギルドのマスターをやっているイバンが先程フニルという青年のステータスを見て苦い顔をしている。


「このステータスの異常さはなんですかね? もしかして魔族とかですか?」


「いや@…それは無いだろう。恐らく上位の魔族でもこのLvでMP23000はありえない。精々3000あればいいほうだろう」


 イバンは元々優秀な冒険者だったらしいが足の怪我の影響で引退して今ではこんな地方の街のギルドマスターをやっている。そんな彼は何度も魔族と戦ううちになぜだか知らないが魔族と仲良くなったらしい。その時に基本のステータスなどある程度教えて貰ったらしい。


 まぁ魔族と仲良くしていたのがバレて王国を追放され、今ではこんな田舎にいるのだけど


「……もしかしたら新たな英雄の出現かもしれない。かの大魔王を討伐しに行った勇者カムイも異常なステータスを有していたと聞いたことがあるからな」


 新しい英雄……あの子が……正直顔はいいけど性格がただの冴えない青年って感じだったし……とても英雄って感じじゃないんだけどなぁ。


「英雄ですか……するとまた大魔王とかそう言う厄災が現れるかもしれないって事ですかね」


「……もし、そのフニルという子が英雄だったらの話だがな。それか……もしかしたら彼はこのふざけた祭りを終わらせるために現れたのかもしれない」


 ふざけた祭り……生贄を差し出す日におこなわれる祭りのことか。確かこの街、ヒキの街の伝統で近くの山に住んでいる魔物に生贄を半年に1回捧げる日におこなわれるらしい。まぁ私も王国から来て2年ぐらいしか経っていないのでなんで祭りがおこなわれるようになったかは知らないが。


 ただその山に住む魔物は大魔王には劣るかもしれないが魔王ぐらいの力があるかもしれないと噂されている。実際、王国からの精鋭も返り討ちにされているし。もしかしたら本当に魔王ぐらい強いのかもしれない。


「確かにステータスだけでは凄いかもしれませんが……彼の性格はとても英雄というオーラというか。そういうものが感じられませんが」


 するとイバンは少し苦笑いをしたように見えた。はぁいつになくベテラン感を出すな。めんどくさい……


「まぁ最初はそんなもんだ。俺だって最初の頃は……」


 あー、スイッチ入ったなこれ。なかなか終わらないよ…

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