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予告(笑)

 完結したけれども、やっぱり続編を書くことにしました。

 この章では、キャラクターの皆さんに予告(笑)をしてもらいたいと思います。



ノエル「えっと……続編ができることになりました。

 ということで、今回は予告をしたいと思います」

エリック「まさか、続編が出るなんて。物語が永遠に終わらない気がする。

 こうなったら、主人公に死んでもらうしかない」

ノエル「私を殺す気?」

エリック「ただ、作中から永遠に消えてもらうだけだよ。その方がロマンティックな終わり方じゃないか。きっと読者は名作だと言って、全員泣いてくれる」

ノエル「何てひどいことを」

エリック「インパクトを出すために壮絶なバットエンドにするのもいいかもしれない。

 十字架にくくりつけられてカラスに啄まれながら死んでいくヒロイン!

 きっと永久に読者の心に残るよ」

 エリックは悪魔のような笑顔を浮かべながらそう言った。

ノエル「そんな最後、絶対いやだ」

レッド「まあ、そんな終わりにしなくてもラストなんて決まっているようなものだ。メインヒーローである俺とエンディングを迎えて終わりだろう」

ルーク「お前なんてサブキャラだ。メインヒーローは、この僕だ」

レッド「何を言っているの?ルーク何てただのモブキャラだ。

 いや、存在感がなさすぎてモブキャラにすらなれないね。もはや、風景と一体化しているレベルだ」

ルーク「僕がノエルを守るナイトだったじゃないか」

レッド「お前がノエルを守れなかったから、記憶喪失になったじゃないか!この役立たず」

ルーク「そういうレッドはノエルを殺そうとしかけたくせに」

レッド「あれも一種の愛情表現方法何だ。まあ、子供のルークにはわからないだろうけれど」

ルーク「どんな愛情表現だよ!SMプレイにだって存在しないだろう」

レッド「いや。殺し合いこそ究極の情熱的な愛の示し方だ!」

ルーク「愛が歪み過ぎだろう!」

エリック「メインヒーローは、王子、イケメン、婚約者、チートとか女の子の理想の何もかも持っている俺に決まっているだろう」

レオン「エリックは、ノエルから愛していいという許可をもらえなかったから真っ先に除外されるだろう」

エリック「いや、ラストのシーンを見る限り、どう見ても俺がメインヒーローだろう。

 レオンは、ノエルを突き落とした最悪のカス男だからヒーロー失格だ」

レオン「違う!ここから俺とノエルの愛憎的展開が繰り広げられていく。

 少女漫画でも、大嫌いな男に戸惑いながらも惹かれていくヒロインがよく書かれているだろう!」

ノエル「親友を振った最低男に憎みながらも惹かれていくパターンとかが王道で……さすがに殺されかけた女と殺しかけた男のラブストーリーは少女漫画でない気がする」

レオン「大丈夫だ。愛憎は、いつだって恋愛の永遠のテーマだ。

 かつてのブサイク、再会するとイケメンとかいう王道的キーワードが当てはまる俺がメインヒーローに違いない」

ルーク「何バカなことを言っているの?最近はやりの義弟ルートがどう考えても正統派エンドで、メインヒーローは僕に決まっているだろう」

レッド「そんなわけないだろう。チャラ男と性悪女の攻防戦、気が付いたらR18的展開みたいなものがここから繰り広げられていくはずだ」

エリック「もう、こうなったらネタバレ覚悟で、ここでノエルにメインヒーローを決めてもらおうぜ。もちろん俺を選ぶよね」

ノエル「私を殺そうとした人は全員ヒーロー失格。

 ヒロインを殺そうとするヒーローなんて認められないわ」

ルーク「こ、これは遠まわしに僕へ告白をしているのか!

 そうに違いない。そうだ。僕はノエルから愛されているんだ!」

 相変わらず思い込みが激しいルーク。

ルーク「鈍感な僕にしびれを切らすノエル。そしてとうとうある真夜中、ノエルは僕の部屋に忍び込み押し倒して、愛の告白をする。見つめ合う二人、誰にも邪魔されることのないロマンティックな空間、義兄弟という禁断の果実の香りがする背徳感、けれども欲望に抗えない運命がまっている!」

 彼は自分の世界へ浸りだした。彼の頭の中では壮絶なラブストーリーが浮かび上がっていた。

レオン「くそ。こうなったら、メインヒロインに俺はなる!!だから、お前はメインヒーローになれ」

 何このむちゃぶりは……。

 棒切れ一本で、兵隊と戦えとでも言われているようなものだ。

ノエル「メインヒーローになんてなりたくない。

 大体、私がメインヒーローになったら、どんな内容になるのよ」

レオン「そうだな。俺が攫われて、ノエルが助けに来るとかそういう感じかな。

 雑魚キャラは弱くても、助けにくるまでずっと待っているよ。べ、別に惚れてなんかやらないからな」

 レオンは無駄にツンデレキャラになっていた。

ノエル「自力で逃げろよ」 

ロイ「私の出番はないのですか?」

ノエル「あなた……いたのね。気が付かなかったわ。そうね。あなたみたいないてもいなくてもどうでもいいキャラは、予告には出る意味がないわ」

 さらりとえげつないことを言うノエル。

 レッドに苛められ慣れているロイでなければ、自殺していたかもしれないくらいひどい言葉だ。

ロイ「……世界に見捨てられている気分です」

レッド「そんなことはない。俺にはお前が必要だ」

ロイ「レッドもたまには優しいことを言いますね」

レッド「そういうわけで、この間暗殺している時に服が血で汚れたから、新しい服を買ってきてくれ」

 ただのパシリ扱いだった。ロイへの扱いがひどすぎて、パシリを通り越して子供達から嫌われゴミ箱に捨てられてばかりのパセリ並みの扱いみたいだ。


ノエル「それでは、第二部の始まり、始まり。お楽しみください」

 ノエルは、太陽みたいに眩しい笑顔を浮かべた。


 楽しんで書いたので、がんばってよんでください。


 これからもよろしくお願いします。

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