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番外編・風深 鈴音の家族について

主人公・鈴音の人物像を作り出す時に、どのような環境で育ったのか、想像を巡らせてみました。

親子三代、それぞれに物語があります。



☆葵家

鈴音の祖父 葵竣介の一族。

函月市の交易商人の家系。

函月市のかつての地権者にゆかりがあり、切り出された結晶石をいくつか保有している。

代々結晶石を切り出す技術を保有していた。

その財力と人脈によりKAGUYA設立に携わっている。



☆イーファ (あおい) 旧姓・ローナン

鈴音の祖母。

アイルランド人。

日本に留学中に鈴音の祖父・葵竣介と出会っている。

ローナン家にも結晶石が伝わっており、結晶石のペンダントを持っていたのが葵俊介と出会うきっかけであった。

アイルランドに来て再会した竣介と結婚し、紗々を生み育てる。

紗々が高校の時に竣介の仕事の都合により一家で再来日した。

一人で趣味のアクセサリーショップ「シアーシャ・Saoirse」を経営していた。

店は娘の名前 紗々(さしゃ=シアーシャ)から名付けている。

現在は店を鈴音に委ね、竣介と共にアイルランドに住んでいる。

結晶石の工具により、結晶石を切り出す技術を持っている。

その様子は、まるで踊りながら奏でるようであり、薄く切り出された結晶石がリボンのように舞い輝くことと、結晶の共鳴による旋律が、知らない人間がみれば、パフォーマンスと思われていた。

若いころのその姿が記録された映像が現在になってネット動画に投稿され「旋律のイーファ」として話題を呼ぶことになる。

ネット上の評判も大道芸や見世物奇術であると思われているが、結晶石に関心を示すものにとってはそれが一般には伝わらない技術であるとささやかれた。

鈴音は子供のころから祖母のその「技」に憧れるも同じことができるとは思っていない。

鈴音が子供の頃、結晶石から造られた工具を譲っている。

本来ならば、「葵 イーファ」だが、シアーシャ店主としては、「イーファ・葵」と表記していた。

月鯨石を加工できる職人の何割かは、それが外来技術であることを察している。

だがそれは暗黙の了解として決して言葉で継がれることはなかった。



あおい 竣介しゅんすけ

鈴音の祖父。

函月市の地権者に縁ある家系。

函月市の大手交易商人。

若いころに日本に留学していたイーファと出会う。

葵家に伝わる結晶石をイーファに贈っている。

イーファと結婚してからは一家でアイルランドに赴き交易の仕事をしていた。

物流に対して情熱を注いでおり、デスクより現場に出向くことを好む。

それは口実であり、現地の珍しいものを自分の足で確かめ買い付ける趣味を満たすためだとも言われている。

土着的英雄、民族的英雄などに深い興味を示している。

複数のヒーロー専門コミック出版社へ融資しており、コラボレーション企画に尽力しているとも噂されている。

KAGUYA設立に関わっており、黒羽清輝に直接指示を出しているようだ。

当然ながら、ネットに「旋律のイーファ」の動画を投稿させたのも彼の仕業である。



風深(かざみ) 紗々 (さしゃ )  旧姓・葵

鈴音の母親。

アイリッシュ系ハーフ。

中学まではアイルランド育ち。

高校のころに父の祖国である日本に来た。

お嬢様育ちであるがゆえに周囲から距離を置かれていたが、そういうことに無頓着なのか、臆することなく接してきた風深六郎と意気投合し、その財力や立場を存分に利用しつつ、街や学園で起きる事件を解決していたようである。

「どんな立場や境遇であれ、笑顔があれば誰とでも仲良くなれる。孤独は人生の敵。」が信条である。

作者不明の流行詩「涙、虹のつばさとなりて」の作者であるが、その経緯については六郎との二人だけの秘密にしている。

風深六郎と結婚し、一人娘の鈴音を生み日本で育てる。

鈴音が学業を優先したために友人が少ない事を憂い、それとなくイーファの店で人と接するように促す。

鈴音がイーファの店を継ぐことに理解を示し送り出している。



風深(かざみ) 六郎(ろくろう)

鈴音の父親。

出版関係会社員。

葵紗々とは高校の同級生。

交易商・葵家の娘が転校してきた際に物おじせず接し親しくなる。

高校のころは画家志望であった。

学生時代の夏休みに「修行」と称し一人フランス旅行をするほどに芸術を愛している。

旅行中にパリまで追いかけて来た紗々を面倒な奴としか思っていないようだった。

紗々曰く「芸術の都をアクリルで薄汚れたハンチング帽で雨を避けながら旅をするのが似合う男なんてそうはいないでしょうから見てみたかったの!」

芸術作品への観察眼から培われたその記憶力の良さは、学問にはさほど生かされなかったものの、幾度となく難事件の解決に駆り出され、周囲の信頼を得て紗々とともに「お嬢様と貧乏学生の凸凹コンビ」「紗六ホームズ」などと名を馳せるようになる。

警察から表彰を受けるも、新聞に名が載るのは展覧会の金賞以外迷惑でしかないと辞退し続けた。

その画才が認められ、卒業間際に有名出版社のビルの壁画を手掛けるも、就職先とは違う会社であったために匿名にせざるを得なかった。

現在その壁画は待ち合わせスポットとして誰もが知る場所となっている。

紆余曲折あるも身分違いを越え葵紗々と結婚する。

一人娘の鈴音がイーファの店を継ぐことを認めるも、同じ市内とはいえ家を出て店に住むことに不安と動揺を隠せないでいる。


当作品における記述は以上となります。

お付き合いいただきありがとうございました。

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