第11話 風のリボンは未来の翼 (最終回)
こうして「成果」を見ることは初めてではないのだけれど、今回の件については、やはり責任を感じていたし、それを当事者たちに謝罪したところで解決する問題ではないことも理解しているつもりだった。
とはいえ、言い訳がましいが、自分たち種族の使命でもあるその「役目」として想定している事でもある。
そうして触れた、この星で起きた出来事に、まさか直接携わるなんて思ってもみなかった。
もちろん、このような形で関わっている自分はアルメジスティアムから呼び出されたコピーでしかないのだが。
アルメジスティアムの結晶素子に刻み込まれたレフィルの記憶は、一人の少女に呼び起こされた。
少女の身体はその膨大な記憶量を一気に受け止め、そして併せて解き放ったイレイサーの影響も受けた。
その決意により、彼女自身の「大切なもの」を守るために、少女はすべてを受け止めた。
それほどの器があるのは体組成にアルメジスティアムが蓄積していたからだ。そうでなければとても受け入れきれない。
結果として少女の記憶は昇華し、レフィルの記憶が彼女の体に上書きされ、彼女自身がレフィルの自覚を持つことになってしまった。
「それでもやっぱり、鈴音だわ」
目の前の佐伯ちひろさんがカップを置いて安心したように言った。
この女性は今の私の体である風深鈴音さんの親友だ。
「無意識下で彼女の人格が作用して、私の行動に影響しているのだとは思います。でもやはり、申し訳ないのですが、私は風深鈴音さんを知らないんですよ、ですから……」言い淀んでしまう。
それがレフィルの背負った業とは言え、心苦しかった。
「あなたの言うように、鈴音があなたの中に眠っていて、目覚めるのを待っているのなら、それまでそうしてもらうしかないし。あんまり気にしなくていいんじゃない?」
ちひろさんは私の手を握って微笑んだ。
「いま、風深鈴音は療養中。そういうことだから、ね!」
私の周りには風深鈴音さんの生きてきた証が積み重ねられている。彼女の生活を守るためにも、この女性の協力を得て彼女として過ごすしかない。
心苦しいがそう決めた。
「鈴音さ、待ち合わせは必ず1時間前にいるんだよ?」
そういえば今日もこのカフェに来るのに、自然と1時間前に来るようにしていた。
自分の中の風深鈴音は生きている。そういうことなのだろう。
でも、彼女は深い眠りの中だ。
まだ彼女の傷は癒えてはいないだろう。
「悪くないでしょ? この星、この街も」
ちひろさんは窓の外に揺らぐ木々を見つめていた。
「あの子もね、この街が大好きなんだよ。ま、深く考えずに、観光でもしてみるといいよ」
ちひろさんは白い歯を見せた。
「ほら、来たよ」
山城槐多さんが佐伯ちひろさんの隣に座るなり、ポケットからペンダントを取り出し、テーブルの上に置いた。
「おはよう、鈴音ちゃん、じゃないんだっけ、えっと」
「レフィル」ちひろさんが訂正する。
「ああ、んでも鈴音ちゃんにしか見えないし、あ、モーニングサンドスペシャルで」
「もうしゃべっていいか?」
その不満そうな声は注文を受けた店員さんが奥へ戻った後にペンダントから発せられた。
アルメジスティアムの振動により人の声と同様に「音声」として発せられたそれは続けた。
「槐多、服はちゃんと洗え」
ちひろさんにつられて思わず笑ってしまった。
私たちクリスタラインの持ち込んだアルメジスティアムに地球の青年が融合してしまった。
そのコアはクリスタライザーエルドのボディである。
ヴェルイサナに残されたエルドがどういった経緯で起動したのかわからないが、瀕死の青年、御影星琉さんと融合した。
そして鈴音さんの加工したアルメジスティアムとも共振、融合を果たし、青年はこの姿になった。
クリスタラインの調律師でもできないような奇跡が起きていた。
不幸な事故ではあったが、この青年の命を救えたのは幸いであった。
「鈴音ちゃんはまだ17歳だろ? お前が一緒に暮らしたらいろいろ問題だ。お前の親友として鈴音ちゃんとの同棲は認めん!」
そういって山城槐多さんは御影星琉さんの心を宿したペンダントを自分が預かると言ったのだ。
「俺がお前と暮らすのも認めたくないがな!」
「やはり、みなさんにはお話ししておかないといけないと思いまして」ゆっくりと切り出す。
風深鈴音さんがボルガレアを封じたあの日、エルドに宿る青年、御影星琉さんはレフィルとして覚醒した私に風深鈴音として振る舞ってほしいと申し出た。
自分がそうであったように、風深鈴音さんも必ず目覚めると信じていたのだ。
彼の切に迫った懇願は、彼女の消えていく瞬間を共有していた私にとってもそうするべきなのだろうと思った。
その通りに、風深鈴音さんとして過ごし、彼女の回復を待つつもりだった。
だが嘘を続けるのは忍びなかった。
「まだ、風深鈴音さんの回復の兆しは見えないんです」空気は重かった。
「それでも、信じてるよ。あの子は強いって知ってるから」
佐伯ちひろさんがまた白い歯を見せる。
「俺も、鈴音ちゃんがこのままってのは納得がいかんからな!石が必要なら本部から調達させるぞ」
「私達だけじゃないよ、クレスだってね、何があっても鈴音の事信じていた」
そうだ、私たちの仲間、クレスがこの時代で目覚め、鈴音さんによって救われた。その恩も返さなければいけない。
こんなにも慕われ、信じられている彼女を助けないわけにはいかない。
私にできることをしなければ。
それが目覚めた私の役目。
風深鈴音さんの勇気は皆の中に息づいている。
それは、石に刻まなければ!
「あなたが、こうして尽力してくださるのは本当に感謝しています」
イサナ灯台と呼ばれるヴェルイサナはいまだ立ち入り禁止であり、今もKAGUYAが管理している。
「ビターエンドの童話ってのは好みじゃないんでね」
黒羽清輝さんが瓦礫の道案内をしながら言った。
あの日の「秘密の戦争」の爪痕はヴェルイサナの埋もれた島に隠しようもないほど刻まれている。
「イサナの崩落と地盤不安定のための島の閉鎖、公にはそういう事にしてあるが、そうでないと閉鎖していても勝手に人が入ってくるんでね」
「それでも対岸は連日の賑わいだもんなぁ」
山城さんは港を見ながら言った。
「『風のリボンは未来の翼』、鈴音とイーファとクレスちゃん、誰が付けたかユニット名は『星詠う灯台守』ですって。再生回数とどまることを知らないもんね。いまやイサナ灯台は恋愛パワースポット。告白のメッカだよ。鈴音が知ったらどんな顔するか」
ちひろさんがいたずらっぽく笑う。
「で、あの動画アップしたのKAGUYAだよね?」
「そこは大きな瓦礫がある、気をつけろ」
黒羽さんは誤魔化した。
「人を集めたいのか秘密にしたいのか、矛盾してないか?」山城さんが黒羽さんにつっかかる。
「この場所は、やはり彼女にとってはつらい場所なんだと思います。だからあなたを連れてきたらあなたの中の鈴音が余計に記憶を封じてしまわないか心配なんですが……」星琉さんの口調は重かった。
「そうでしょうか? でも『イサナ灯台』は彼女の幼少のころからの思い出の地ですよね。彼女があの時、この場所を選んで旋律を奏でたのは、そういった特別な思いがあるからではないですか?」目覚めた私がこのヴェルイサナに引き寄せられるのは、かつて率いたヴェルのひとつだからという理由だけではない。鈴音さんの大切な想いが詰まった場所であるに違いないと感じていた。
「鈴音の選んだ場所か……」
ヴェルイサナの壁面に触れる。何万年ぶりかの感触だ。
形は崩れ、船としての機能を失くしてもヴェル本来の役割は活きている。
「間違いありません、ヴェルイサナは鈴音さんによって上書きされていますね」
「みなさん、しばらく星琉さんを私に預けてくださいませんか?」
ヴェルイサナのアルメジスティアムは私の予想を越えて活性化していた。船としての機能は失われているが、その役割は存分に果たせる。それを最大限に利用する。
鈴音さんの工房のアルメジスティアムも充分に使えそうだ。
「黒羽、いまさら規制法なんて持ち出すなよ?」
槐多さんが難しい顔をした。
「前にも言った通り、あれはそもそも彼女のような職人を守る法だが?」
「本当のこと言うと、以前から彼女の事を知っていたんですよ。いや、知っていたというのも少し違いますが」
出逢いの日、星琉がシアーシャの前を通りかかったのは確かに偶然だった。
ウィンドウの片隅に置かれたそのペンダントが目に入ったのも本当に偶然だ。
鈴音は値札代わりに手書きの詩を添えていた。
星琉は、その詩に覚えがあった。
『はじめてのはじまりとはじめまして』
明日から始めるの ついに?
明日になったら 変わるの?
今日と違うの ホントに?
何が変わるの ワタシ?
まだ何も 見えないのは
まだ何も 決めていないから?
抱えた不安は 未知への付録?
不確定要素 明日へのスパイス?
天気予報も タロットも
教えてくれない 無地のキャンバス
どんなcolorに 染めよう
湧き出す 勇気 携え
生まれる 希望 旗にして
夢を 抱いた 自分自身 信じ
くすぶる 昨夜の ワタシへ エール贈れ
はじめてを 漕ぎ出せ
はじまりを 走り出せ
はじめまして 共に 飛び立とう
鈴音はその詩をヴェルイサナの側で詠んだに違いなかった。
「進学を決めた時でした、俺の住む街の外れにある『晴れ岩』で偶然それを聴いたんです」
星琉の住む街にあるそれは、願掛けして、叶う願いなら晴れる、という言い伝えを持つパワースポットであり、誰も知らなかったがその深奥にあるのは月鯨石であった。
「その時、女神が見えましたよ」
「その『晴れ岩』が、彼女の発したアルメジスティアムの共振を受け止めたのですね」
「そりゃ、迷信なんて信じてないほうでした。自分が都合よくそう思い浮かべたんだなってね。でも、きっかけなんて、ふとしたはずみでいいだろうと。どうせならとことん都合よく思い込もうと。それは女神のお告げと思いこむことにしました」
自分自身への不安を払い、踏み出す決意をした。
その時に聴いた、忘れもしない詩が、この街に来て通りかかった小さな店のショウウインドウの、その片隅にあったのだ。
「まさに女神との再会ですよ」
いつだってその詩声を忘れなかった。
そして晴れ岩の女神が目の前に現れた。
「自分を勇気づけた女神が紅茶を淹れてくれるなんてね!」
ヴェルは、その見た目の異様さに反し、知的生命体が興味を持たないような波長を発していた。
そのために人類史においても「奇岩」程度と扱われ、その存在価値を問われることなく所有に関して争いが起きず、文化、思想に影響をもたらさないようステルス効果を維持していた。
それはクリスタライン達の思惑通りであったが、ヴェルイサナだけは例外となった。
ガーディスとの戦闘で受けたダメージの影響であろう。
そういったセキュリティを込めてエルドのボディを遺した。
知生体がアプローチを誤れば、穏やかな手段を用い、ヴェルのアルメジスティアム自身の存在価値を滅却させる目的であった。
だが、ヴェルイサナは事故により不時着し、そのアルメジスティアムは四散した。
その後、繫栄した人類によりそこは街となった。
函月市の地盤にはそれこそ無数のアルメジスティアムが活性状態で埋もれることになった。
「本当に偶然なのでしょうね、このお店の真下に、ずいぶん大きなアルメジスティアムがあるようです」
それが幼いころからこの店に入り浸っていた彼女に影響を与えた。
「なんにせよ、やはり私達の責任ではあります」
「気にすることではないですよ、僕らはこうして出会えたんです」
もちろんレフィルとしては他人のプライバシーに触れることが無いようにするつもりであった。
だが、それを目にしてしまった。
店の帳簿と一緒に置かれていたそれは、鈴音さんが祖母へあてた手紙であった。
出されることなく置かれたそれに綴られていた彼女の想いを知ってしまった。
~~~
おばあちゃん、お元気ですか?
なんて書いても、昨日電話したばかりなんだよね。
あえて手紙にしたのは、なんでかな。
昨日電話で言えなかったこと、
正直なこと書くね。
不安と言えば不安。
いえ、すっごい不安!
だっていつお客さんが来るかわかんないんだもん!
お手洗いにだって行けないんだよ!
不満と言えば不満。
もう、すっごく不満!
だってせっかくのおばあちゃんの石たちを、面白くなさそうに見て帰る人がいるんだよ!
でもね、やっぱり楽しいんだ。
売り上げとか、毎日思うようにいかなくってもね、お母さんが言ってくれた、
「今日は何人に笑顔を向けることができた? 笑顔ってね、一人じゃできないんだよ。 誰かがいるから笑顔になれるの。それは、離れた相手を想う時だってそうなの。あなたが笑顔になった、その数だけ、あなたを支えている人がいるんだよ」
って。
私、学校とか学位取るためにしか行かなかったから、友達ぜんぜんいなかったけど、今は違う気がするの。
いつ来るか、わからないお客さんも、お気に入りの石がなかなか見つからないお客さんも、わたしがここにいなきゃ出逢えなかった人たちなの。
ううん、私がここにいるだけじゃダメ。
この店を譲ってくれたおばあちゃんや、いつも助けてくれたお母さん、それにお父さん、あんまり会えないおじいちゃんも!
皆がいて、みんなが笑顔だったからここに立てるんだって!
私がここで笑顔になれるのは、みんなのおかげなんだって!
そうして毎日、たくさんの人に出逢えるんだって!
だから、明日も笑顔で、素敵なお客さんに会いたいんだ!
明日も私の微笑み、発進です!
風深鈴音より
大好きなおばあちゃんへ
~~~
こうして、皆から愛されている彼女がまた、皆を愛している事実に触れ、自分が逢うことのできない彼女に対し、できるすべてのことをしなければならないと誓った。
幸いにもこの街のアルメジスティアムは生きているのだから。
「もう、大丈夫なはずです」
ヴェルイサナと鈴音さんの店を毎日往復してアルメジスティアムを調律し、その振動波が「都合よく」作用するようにできた。
喪われた体組成を再生することはできなくとも、アルメジスティアムに記憶された生命体の構造は、模する事ができる。
「まぁ、思い通りに動けないのは不満でしたが、空も飛べたし、見えない世界を見ることができましたね。それに、ペンダントとしてじっとしているのも悪くないですよ」
「ではそのままでも?」
「冗談です」
「そうそう、飛べるって、いいましたね。人間の体として再構成してしまえば、あなたのアルメジスティアムはもう飛べなくなるようにしています。どうされますか?」
「普通の人間同様で構いません」
「彼女の方はどうしましょうかね?」
「と言いますと?」
「ご存じありませんでしたか。鈴音さん、飛べますよ」
「まさか!!そんな事が!! ……と言いたいですが、もう驚きませんね、いつからです?」
「子供の頃からでしょうね、自覚があるかはわかりませんけれども」
その夢は、彼女の子供の頃の記憶だった。
夢として現れるということは、彼女の目覚めも近いという事であった。
幼い日に、夜闇に浮かぶその明かりに惹かれるように、彼女は一人、イサナ灯台へ向かった。
思えばそれはどこからかアルメジスティアムの旋律を受けていたのかもしれない。
灯台管理部がイサナ灯台の頂上にいる彼女を見つけたのは、彼女の両親が捜索を届け出て1時間後であった。
連絡を受けた両親がイサナへ駆けつけた時、彼女は何事もなかったように灯台のたもとに佇んでいた。
数十メートルの高さの、階段もない灯台の頂上にいたことは、監視員の見間違いだろうという事になったようだ。
「一緒に飛べないのは残念かもしれませんね」
「鈴音が言い出さないのなら、胸に秘めておきますよ」
「わかりました、後悔なきように。では始めましょう」
あの時、彼女を失くしてはいけないという星琉さんの切な願いはエルドの残された意志に受け入れられアルメジスティアムと融合した。
人間として失われた体であったが、いまその時に刻んだデータを基にクリスタライザーのボディを再構成する。
例外中の例外ではあるが、クリスタラインの流儀として果たさなければならない。
目を閉じた一瞬であったのだろうが、うたたねから目覚めるような感覚であった。
目を開いたとき、かつての自分自身そのものでいた。
ペンダントでもない、白磁の勇者でもない、両足で立ち、その手を見ても以前の、人間の姿と全く差異はなかった。
「感謝します」
目の前にいる鈴音の姿をしたレフィルに手を差し出そうとして迷ってしまった。
鈴音に触れてしまって良いのだろうか。
そして次に続く言葉をのんでしまった。
「大丈夫、あとは彼女ですね」
「すみません、そんなつもりでは」
「まもなくですよ、私は役目を終えました。 アルメジスティアムからライブラリを引き出す方法は確かに難しくはないのですが、あなた方のように、想いが強いとこうして本来の人格を追いやってしまう弊害があるんです」
「俺も鈴音も、お互いに伝えづらいもどかしさがあったんでしょうね、それが自らを押し殺すように封じてしまった。一番伝えたい相手に、見えなくなるように。まったく、自分で言うのもなんですが、不器用なもんです。あなた方が見たかった『進化』はこんなはずではないのに」
「いえ、この時代、あなたたちに出逢えてよかったです、素敵な記憶をありがとう」
「……、あなたは、消えてしまうんですか?」
「私は石の中に還るだけですよ。アルメジスティアムは生命ある限り永遠に刻まれ、そして継がれます、また機会があれば」
石のリンクは鈴音の中で生きたレフィルの想いを刻み込む。
「鈴音に自慢できる友人ができました、また会いましょう、今度は彼女と一緒に」
「ありがとう、地球の親友たち」
月のハモニカを奏でる。
忘却の旋律は、鈴音の中のレフィルを石に還した。
そこにたたずむ少女は、ただ自分自身の存在にどうしてよいのか戸惑うだけだった。
目の前にいる、かけがえのない人の、その懐かしい姿に言葉が出ないでいる。
たぶん、今までだったらお互いに謝り続けて、結局またすれ違ってしまうだろう。
そんな滑稽さも自嘲と共にかけがえなく感じた。
何から話せばいいんだろうか。
たくさんの事があった。
でもずっと一緒だった。
それなのに話したい言葉は尽きない。
もう迷わなくていいんだ。
大切な人は目の前にいる。
手は届き、触れることができる。
お互いに一歩踏み出した。
この一歩にどれだけの時間がかかったのだろう。
どちらからともなく差し出したその指先はゆっくりと触れ合い、あたりまえのように自然と絡め合った。
この温もりは、この先永遠に忘れることはないだろう。
「はじめましてなんて言うのは、人生で一度きりでいい」
「うん、おかえりなさい、それと……ただいま」
~ おしまい ~
勇者と姫の物語はこれでおわりです。
ここから先は、この世界のどこにでもある、だけど彼女たちにとってはかけがえのないお話がはじまるようです。
拙文にお付き合いいただきありがとうございました。
いつかまた、石の記憶とともに。
七夜




