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閑話休題「瞳美萌ゆ」
閑話休題「瞳美萌ゆ」
「お父さん!私はみんなを助けたい!助けたいの!!私を信じて!!」
それは彼女が生まれて二度目のレジスタンスだった。
父親『わ、わかった。
…………、おまえの好きにしなさい。』
仕事では歴戦の父親も、このときばかりは彼女の気迫に圧されていた。
今日は日曜日。
コスプレイベントに向かうため、
戦闘服(メイド服)に身を包んだ瞳美は、
両親に見送られ、颯爽とリビングを後にした。
(父親:かあさん、最近はみんなあんなヒラヒラな感じなのか?)
(母親:⋯⋯、あたりまえでしょ。
私達の瞳美を信じてあげて。)
(父親:そ、そうだな。わかってる。)
(母親:⋯⋯。(笑))