異界の扉
華やかな商店街、その裏路地にある小さなお店。
人が入るようなお店ではない、本当に小さなお店。
そんな小さなお店を覗けるかのように、さらに小さな窓があった。
お店の中を覗いてみた。
そこには、店主らしき人がいた。
真っ黒な礼服みたいな服装で、頭にはハンティングキャップを被っていた。
目は、ガラス玉のように輝いており、口は鳥のクチバシのように尖っている。
そんな店主らしき人が、こちらに気がついたかのように目が合った。
すると、ゆっくりとお辞儀をした。
その瞬間、お店の扉がゆっくりと溶けるように消えて行った。
唖然としてると、後ろから誰かに肩を叩かれた。
びっくりして後ろを振り返ると、ずっと会いたかった友達がいたのでした。