あらすじですわ
獣帝国タイレンペラーの守護神獣である【古獣の王】が突如として目覚め、獣人らへ ”慈悲” という名の ”死” を与えるため、活動を開始した。
なぜ眠りに付いていたはずの【古獣の王】が目覚めてしまったのかその原因を探るべく、レイラたちは現在ゲセドラ王子が統治している王都タイレンペラーへ侵入することを決意する。
目的はゲセドラ王子を問い詰め、【古獣の王】に関しての情報を吐かせることである。
・・・なぜゲセドラ王子を問い詰めるのかって?
【古獣の王】の情報は、その存在自体が獣人たちに対してデメリットでしかないが故に他国にその存在を知られてしまえば、【古獣の王】を目覚めさせられれば、獣帝国に戦争を仕掛けずとも自らの守護神獣によって滅びの一途を迎えてしまうからだ。
それ故に【古獣の王】に関する情報は国の中で禁忌とされており、また【古獣の王】が眠りし場所は国家機密とされているが故に、必然と目覚めさせることができる人物は限定される。
そしてゲセドラ王子は自らの蛮行が世間に知られてしまい、またクーデターを起こし、しまいにはフォートリア公爵家を敵視しているため、公爵家を潰すためにこのような手を打ってきてもおかしくはないが故に、ゲセドラ王子を詰めようということだった。
そしてレイラは私情込みでゲセドラ王子に用があるため、王都タイレンペラーへ向かう事となり、準備を進めていた。
そんな時、レイラの部屋を訪れたエレオノーラは重めな雰囲気を漂わせ、レイラの元を訪ねる。
彼女が話すにはどうやら自分は竜王国で姫、ではなく姫巫女という立場の人間で、竜王国を守りしドラゴンに仕える存在だという。
そして、彼女が仕えているドラゴンは【海濤揺らす白鯨】といい、彼女の存在を何故かタイレンペラーで感じると言う。
なぜこのタイミングで打ち明けてきたのか、不安を胸にレイラたちは王都タイレンペラーへと向かう。
だがそこで待ち受けるのはゲセドラ王子だけではなかった・・・―――――。