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王様は名君として、名を遺したい  作者: 司


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16/18

16.面談(第一王子)


私は第一王子のエドワードを私室に呼んだ。


「エドワードよ。試練はどうだった?」

「はい。非常に有意義で、私自身の知見を深められたと共に、民の目線や共に生きることの重要性を感じました。」

「そうか。王としての資質として、重要な事を学べたようだな。その上で聞くが、そなたは王になることを望むか?」


エドワードは少し考えたが、晴れやかな顔で答えた。


「私は王になることを望みません。ですが、王の傍で共に民の為に何かを行える人ではありたいと思います。

王になることで、民を忘れ、権力に飲まれたとしてもそれを止められるよう精進して参りたいと思っております。」


「そうか。わかった。その上で、この期間に何があったか。忌憚なく聞かせてくれ」


私が王としての顔ではなく、父親としての顔をしたときにエドワードは嬉しそうに話し始めた。


「父上、地方の農村では驚きの連続でした…」


エドワードは王宮に居たときよりも目を輝かせ、生き生きとした顔をしているのを私は嬉しく感じた。

彼にとって、多くの事を学び、気づかせてくれたことに感謝した。

今の彼ならばたとえ王宮を離れたとしても、どこでもやっていけるだろうと感じさせてくれた。


私の心の閊えが一つ取れた気分だった。

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