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王様は名君として、名を遺したい  作者: 司


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15/18

15.熟考


報告を聞き、私は悩んでいた。


三人がそれぞれ結果を出している事に驚きながらも、私の後は安泰だとも感じた。

しかし、次の王を指名するとなると悩まざるを得なかった。


宰相のザイアスと皇后のエリザベスが同じ部屋ににいた。

「二人はどう思う?」


「俺は第一王子でも良いと思うぞ。内政改革をすることで、国益を高めるのと、輸出力を高めるなど、将来的には大きな財産につながるだろう。ただ王として、担う仕事かと言われると内政官や役人のような感じを受けるがな。補佐をどうするかで、形にはなるだろう」


「私は第二王女が女王になるのも賛成よ。アンジェちゃんもようやく社交の大事さに気付いてくれたところだし、隣国のフィレンツ公国とも深い繋がりができたわ。あちらの国には申し訳ないけど、惚れた弱みで第一王子を頂くことも可能じゃないかしら。まぁ本人の意思がどうかも重要かしらねぇ」


「ふむ。第三王子も市井の暮らしを通じて、多くの事を学んでおるし、診療所の建設など、今後の国の未来をよく考えておるように思えるがの。」


三人で何度も議論を重ねた。誰かが王になるということは、誰かが()()()のポジションに付くということだ。


結論はついぞ出なかったが、最終的には、私自身の決断に任せるということになった。


私は、悩みながらも最善と思われる手を考え、最後にそれぞれと面談をして、判断することに決めた。

慎重すぎると言われようが、国の行く末を決めるのだから、誰に文句を言われようが構わなかった。


ただ、私の寿命だけが待ってくれないことが気がかりだった。

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