表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王様は名君として、名を遺したい  作者: 司


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/18

13.第三王子の試練Ⅲ


そこから私は、多くの事を学んだ。

学校での勉学もそうだが、市井の暮らしについてや家事なども。また空いている時間は図書館に通い、様々な学問書を読み漁った。

全ては、この国に暮らす者の生活を豊かにするために。


方針が固まり、様々な懸念事項を確認しながらも実行可能か検討し、財源含めて可能なところまで計画を詰めた。

「よし、これで父さまに手紙を送ろう」


この試練が始まった時に、父さまに直接手紙が届くように特別に渡された封蝋を用い、手紙をしたためる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

父さまへ

お元気でしょうか。私は元気に過ごしています。

市井の暮らしは、困ることが多くも、楽しく愉快です。

ただ、その楽しさを追い掛けすぎると、明日が立ち行かなくなるのが怖いところです。


さて、今回ご提案するのは、国立の診療所の建設です。城下町では医師が少なく多額の医療費を払うのも難しく…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


手紙の提出後、町に診療所ができ、今までの民間療法や違法な薬に頼ることなく正しい処置を行える環境が整った。また、予防接種や手洗い・うがいの推奨により、病気自体の予防することで、潜在的な病人の数を減らすことにも一役買っている。

これにより、教会が隠れて受け入れていた病人やスラムなどで野垂れ死ぬしかなかった人たちを救うことができた。

ただこれはまだ最初の一歩でしかない。人々の暮らしを良くしていくには、まだ何かできるはずだと感じている。


「ユリウス、診療所ができて良かったですね。皆さんの顔が明るくなっていますよ」


「あぁこれで、サリーのような人々を一人でも多く救うことができる。あの時感じた無力感が私を成長させてくれた。まだまだできることはあるはずだ。」


誰も私が診療所を立てることに貢献したなど、知りもしないだろう。ただそれでこの笑顔溢れる光景を作り出すことが出来た。

私自身に課題も多いだろう。ただ前を向いて、目の前の課題をあきらめず更に邁進していくのだ。



そこには、国に暮らす人々を慈しみ、国をより豊かにすると決意した第三王子の姿があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ