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けっしょう
ぼくのせかいはこおりついてて
こごえるさむさ ふるえるまいにち
ぼくのせかいはときがとまってて
なにもうごかない なにもひからない
まぶしくかんじるのは
うらやましくおもうのは
ぼくがわいしょうで
きたないからなのかな
ねたましくおもうのは
ひかりをもとめるのは
ぼくがちっぽけで
なにももってないからかな
めをおとすさきに
ゆれるのはかげ
すけたぼくのゆいいつの
そんざいしているあかし
きみのせかいはひだまりのよう
ぬくもりと せいじゃくのなかの
ときさえもきらめいて
けっしょうになってひかる
まるでこもれびのように
そこにあるいまをかんじて
まるでひだまりのように
そこにいるいみをしんじて
ああだからなんだ そうなんだ
ぼくのかたくとざされたこころも
ぼくのかたくちぢんだじかんさえ
やわらかに
まるでうみのように
まるでくものように
ふかく ふかく
たかく たかく
めをおとすさきに
ゆれるのはかげ
わらってぼくをつつみこむ
つながりあうあかし
時間結晶。
新たに発見された、物質相。
物質的にではなく、状態としての現象。
ときもぼくらのこころをかがやかせるためのあかし。




