表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

1人用台本置き場

遠い星に想う

作者: 鎌瀬 狗

女性用1人台本



【星を見る彼女】

星と星を紡いで作った私たちだけの星座


カップル記念として2人で夜空を眺めながら考えた、たからもの


その星は5等星で、よくは見えないけれど

それでもいつも存在していることだけは分かっている


そんな星の1つが最近見えない

私たちだけが知っていた景色が唐突に無くなった


理由は…分かっている

分かっているけれども口には出したくない


心の奥の奥の深い所に仕舞って鍵をかけてしまいたくなる程に



読み返す君からのメール

あの頃を思い出して涙が出そうになる


どうしてこんなことになっちゃったのかな?

私が全部悪いのかな?


私の愛が強すぎたのがいけないのかな…なんて考えても、もう遅い


彼はもう、近くには居ないのだから


一人で舞い上がって……馬鹿みたい

彼が優しいのはオモテ面だけで、ひとたびひっくり返れば自己中のもぐらさん

いろんな穴を掘って廉価の愛を確かめ合っているのを察してた


軽い方がお好きでしたか?

本当は愛なんて要らなかったのでしょうか?

…それでも、私の愛を受け止めてくれてありがとうございました


私の本当の愛、とても痛かったでしょう?

でも私、気付いたの


私の奥の奥に君を鍵かけても寂しいだけなんだって


……だから私もそっちに行くね

そして元どおりの星座になろうね

そうしたら、少しは幸せになれるのかな?


ううん、絶対幸せだよ

だから遠い5等星から、一緒に思い出を覗こうね


待ってて……私も今そっちに行くから

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ