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ー出発ー

出発の日、朝八時の成田空港には静かな喧噪が広がいた。大きな荷物を背負い一人歩くバックパッカー、ゆっくりと二人寄り添い進む老夫妻、スーツケースを転がし颯爽とロビーを通り抜けるクルー達。一人大きなスーツケースを転がし、出発ロビーを目にした僕はまだ、これから始まる出来事を受け入れられずにいた。

荷物を預け、いざ出国審査へ向かうとき大きな掲示版が行く手を塞ぐ。誰がこんな世界各地へ旅立つのだろう。五分おきに出発する飛行機がそれぞれの人生の一コマ一コマを刻んでゆく。そのボードにアンデルセンの文字を見たとき、僕の胸は高まったが幻想は現実に変わらなかった。

これで二本目の映画だ。あまり期待通りではなかったが機内食のアイスクリームは美味しかった。出国審査を無事終え、九十二番ゲートから飛行機が出発して早八時間、残り二時間をどう過ごすか、僕は友達と談笑することにした。そしてスポイラーの振動を感じ飛行時間残り五分見たとき、僕の幻想は現実へと変わった。僕はアンデルセン共和国へ降り立つのだ。初めて大陸の地を踏みしめるのだ!

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