第2章 悲しみの海 ~ ⑤ 悲しみの迷宮
振り返れば 傷はさらに大きくなると、わかっていても そうする事しかできなくて・・・
「 壊れたこころ 」
窓にさす朝の光
昨日の冷たい雨はやんだ
けれど
私の心は晴れぬまま
沈み
凍え
涙をこらえ
いつもの場所へ向かう
君の居ない
いつもの場所へ
笑ってみようか
そしたら いい事あるかな
そう思う次の瞬間に
もう涙は溢れてる
君の去った悲しみに
胸を刺す思い出に
泣くことしか出来ない
今は
泣くことしか・・・
壊れてしまった
私のこころ
どうしたら治るのかな
ここにも
そこにも
いつも居た君が居ない
時は
いつもと変わらず過ぎるのに
君だけが居ない
居ない
居ない
もう どこにも・・・
逃げられない
悲しみの迷宮
それでも私は
出口を探さない
君をまだ
忘れたくはないから。
「 君に会うために・・・ 」
君のことを想う
朝も
昼も
夜も。
ツラくなると
わかっていながら
君のことを想う
昨日も
今日も
そして明日も・・・
この場所に
君が居た
ずっと
追いかけてきた
なのに
突然消された夢
受け入れられぬ現実
取り残された想いが
行き場を無くし
彷徨っている
だから
君のことを想う
まだ
忘れることを
選択できない・・・
涙をこらえて今日も
この胸に君を映す
思い出の中で
君に会うために
行ってしまった君に
会うために・・・
「 空 虚 」
誰かを好きになると
心の中は
その人でいっぱいになって
どこにいても
何をしてても
考えてしまう
想ってしまう
会えただけで
嬉しくて
話しただけで
幸せで
そんな毎日が
ずっと
続くと思ってた・・・
けれど、
好きになった君は
もう
ここには居ない
私の心には
ぽっかりと
大きな穴
その空虚に
今日も
冷たい風が
吹きつける
・・・お願い
誰か あたためて
冷えきってしまった
私の心を
思い出たちが
凍らせてしまう前に・・・
読んでくださり、ありがとうございます!
今回の連載ポエムは、別サイトに投稿済のものを使っているため、季節がずれています。
次回は~⑥ 聖夜 です。
よろしくお願いします!






