第1章 悲恋 ~ ② 風見鶏
彼の気持ちがわかったら、どんなにかいいだろう・・・
「 雨に流れて 」
雨の音・・・
いつから降っていたんだろう
気が付かなかった
ずっと
泣いていたから
君が目をそらすのは
気のせいなんかじゃない
君のその行動が
私を一瞬にして
動けなくする
光を失い
全身の血が
巡ることを拒絶する
・・・やっぱり
好きになるのは
間違いだった・・・?
あの日
確かに私たちは
同じ空間にいて
同じ空気を感じて
もっと話したい
もっと一緒に居たい
そう
感じ合っていた
私に向けられる
優しい言葉
笑顔
触れる肌
そして
君の胸で聞こえた鼓動
それらはすべて
間違いだった・・・?
・・・・・・それなら いっそ
消えてしまえ
思い出も
君への想いも
あたためてきた愛もすべて
この雨に流れて
消えてしまえ
すべて流れて
消えてしまえ・・・・・・
「 惑 い 」
君のことが解らない・・・
あんなに優しかったのに
あんなに笑ってくれたのに
どうして冷たくするの
どうして背中を向けるの
君のことが解らない・・・
あんなに冷たかったのに
あんなに私を傷つけたのに
どうして今さら笑いかけるの
やさしい瞳でみつめるの・・・
私はどうしたらいいの
どうしたら・・・・・・
読んでくださり、ありがとうございます!
次回、~③ 別れ 近日掲載します!