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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

ハートビート

作者: ウサミン1121
掲載日:2015/01/26

この作品は作者の妄想の産物です。

作者は音楽については一切しりません。

本職の方が見たら物凄くおかしく成っているかもしれませんが予めご了承ください。

2学期に入って残暑の残る9月の事

私たちの学校では徐々に文化祭の準備に入る事になる。

私たちの学校は比較的校則が自由な代わりに全ての生徒が部活動に入らなくてはならないという校則がある。

逆に言えばこれがたった一つの絶対厳守の校則と言っても良い。

だから皆部活動を必死に行うし、運動部は模擬店のメニューを決めて他の部活動と被りが無いように調整しながら場所取りの話をしているし、当然部活動の活躍の場所でもある部活動、文科系の部活動は文化祭に向けて取り分け頑張って練習したり作品を仕上げたりしている。

私の周りの友達にも美術部の子は油絵をとっても大きいキャンパスに描いていたし、文芸部の子は文字数が全部で20万字の大作を書くと言って毎日ワープロに向かってカタカタとキーボードを鳴らしている。

そんな中で私ーー森野詩織は今ものスゴく憂鬱な気持ちだ。

なぜかって?

私はバンド部に所属している。

それに私は一年生だ。いくらウチの学校が校則ゆるくても流石にバンド部全員に平等に演奏の機会が与えれるはずが無い。この場合校則がゆるい、ゆるく無いは関係無かったな。

何故なら、理由は文化祭の間にそんなに演奏出来る時間が無いのだ。

はぁ、本当に憂鬱だ。演奏出来ない事になった奴は文化祭期間の間ずっと永遠に雑用させられるのである。

夏休みの殆んどの時間を練習につぎ込んだのに発表の機会を得られないどころか雑用まで任されてしまうかもしれないのだ。そう思うと今から行く部活にも足が重くなるのは仕方ないことだろう。

いや、そう思ってなければやっていけない。

責めて演奏出来ればいいんだが…

重い足を引きずる様にしながら部室に向かう。

残暑に負けそうになりながらもようやく部室に到着した。


部室には先輩達が殆んどもう揃っていて一年生は私以外には二三人もうすでに到着していて後掃除だという奴が四人とホームルームが終わっていないクラスの奴が三人程来ていなかった。

私は適当に一年生の皆がいるそばに座って話に混ざる。


「なんかさあ、今回の文化祭の発表なんだけど今までと違って全員演奏するらしいよ。」


「ホントに?でもどうして?。」


私の頭の中にはクエスチョンマークがいっぱいに成りました。

そりゃ、当然でしょう。

今まで出れないかもしれないから一生懸命練習してメンバーに成れるように努力をしてきたのです。

その大前提がいきなり覆っては驚くなというのは無理な話では無いでしょうか。


「何でも、今回からは幾つかのグループに分けてそのグループごとに人気を競うらしんだって。さっき先輩が言ってた。」


「そうなんですか。」


まあ、演奏が出来なくなるという最悪の事態はなんとかというか必然的に回避できたので良しとしましょうか。

そうこう考えているうちに全員集まったようで部長から説明が行われるようだ。


「諸君、話は今のうちに回ったと思うが今回は部を4つのグループに分けて発表を行うことになった。これはコーラス部とオーケストラ部、ダンス部が文化祭の日に県の大会と全国の大会、関東大会にそれぞれ出場が決まったため、急に枠が余った分を無理やり我がバンド部の枠で埋めたのが原因である。おそらく、一年生も含めて全員が演奏出来る年は今年しか無いだろう。みんな気合い入れて全力で文化祭を盛り上げていこう。」


「「「「「「「「「「おおーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」


この部長はバリバリの文科系のくせに体育会系のノリが好きな人なので大きな声で返事をしないと怒られてしまう。


「それではチーム分けをした紙を配る自分がどのグループで誰と組む事に成るのか確認してグループごとに集まるように。」


早速紙を確認し、自分の名前を探します。


ベース 一年 森野 詩織


以外とすぐに自分の名前を見つける事ができた。

私はDチームだったのでDチームの集まる場所に移動します。

私のチームには私しか一年生はいないので話相手がいない中での活動と言うことになるのですがとても心配です、何故なら…


ドラムス 二年 坂下 雪子


同じメロディ部分を担当する先輩が坂下先輩だったのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


坂下 雪子 先輩

私ほこの先輩が苦手です。

なぜなら、とても怖いからです。

自分の音楽性を持っていてそれに会わない人と当たるのを拒む人です。

指導はとても厳しくみっちりこってり絞られるのは確実です。

うう、なんでよりにもよってこんな人と…


でも、しかし文化祭までおよそ2ヶ月の間止まっている暇はありません。

積極的に音を合わせていかなくては間に合いません。

それに音に拘る人は余計に音を合わせなければその人の満足いく音に成りません。

ならば余計に合わせるしか方法は無いでしょう練習有るのみです。


「取り敢えず合わせるぞ、森下準備はいいか?」


「はいです。」


とは口で返事をしていても手が震えてしまいます。

本当にこの先輩には気圧されてしまうのです。


3、2、1、スタート


音を合わせて演奏を開始します。

先輩のドラムが鮮やかに 


タン、 タン、 タタン、 タン、タン、タン、タン、


鳴り響きます。その音に聞き惚れていると


「お前が入るとこすぎてるのになぜ入らん森下?」


はわぁ、もう自分の番はいってましたか…


「すいません もう一度お願いします。」


「しっかりしろよな、まったく。」


もう一度仕切り直してやると今度は先輩から


「森野! 音がハシってるぞ。しっかりしろ。」


また仕切り直してみると今度は


「森野! 今度は音がモタってるぞ。ちゃんとやれ。」


そんなことを何回かくりかえしているとついに先輩の堪忍袋の緒がきれて私に詰め寄ります。

この時点で私はテンパってしまってろくに反応できません。


「森野 以前から思っていたがお前の演奏はとにかく雑なんだ。だがスライドはキレイでちゃんと出来ているから文化祭の間までに他のところの練習をしろ。まだ2ヶ月もあるんだ。いまからやれば大分マシに成るだろう。ちゃんとやれ以上だ。お前から私に何か言いたい事があるか?。」


早口でまくし立て上げられて私はというと、


「あ、え、あの、それ、が…えとその…    」


呂律が上手く回らなくなり、てんやわんやしていました。

先輩は今日用事があるらしくそれを私に伝えるとスタスタと帰っていってしまいました。

やっぱり坂下先輩苦手だなぁ。         


そんなこんなで最終下校時効の直前まで練習して後片付けをしていると今度は部長さんに声を掛けられました。


「ごめんねぇ。雪子、ああ見えてツンデレだから気に入ってる子には厳しく当たっちゃうのよねぇ。」


坂下先輩が私のことをキニイッテイル?

部長は何を言っているのでしょうか?

ワタシニハゼンゼンワカリマセン。

頭が理解する事を拒絶しているのです。

 

そんな様子を部長が感じ取ったのか苦笑いを浮かべながら私に続けて言います。


「ホントだよ? だった今回のチーム分けで雪子が森野ちゃんを指名してきたぐらいなんだからねえ。ワザワザ頭まで下げてね。」


私は何もかも信じられないままその日は帰路に着きました。


その日の夜は部長の言っていた言葉のせいで全然眠れませんでした。


「雪子ああ見えてツンデレだからお気に入りの子には強く当たっちゃうもよねぇ。」


もしあの言葉が本当なら先輩は私のことを嫌いに思ってないのかもしれないじゃないか。

それどころか多少なりとも自分のことを認めてくださっているかもしれないではないか。

信じられるか?自分よ?

あの憧れの先輩がだ、いつもきれいに美しく完璧にどんな曲でもそつなくこなすことのできるあの先輩がだ。そんな先輩が私のことを認めてくださっているかもしれないだと?思い上がりもはなはだにしろよ。

あの先輩はそんな人じゃない。いつも孤高で一人美しく、力強い輝きを放っている先輩だ。そんな可能性が無いのは自分でもわかっているではないか。

でも、でも、でも、


あんな言葉を、他人の口からでも、直接先輩に選ばれたなんてことを他人の口からでも聞いてしまったら私はーーーーーーーーーー


その日の夜はそこで思考が止まってしまい、フリーズ、また再起動して同じ結論に至る。そしてまたフリーズ。


悪循環にはまってしまい、どんどん、どんどん、私は流せれて行く。


次の日、行こうと思っていた朝練にはいかなかった。

昨日の思考がループして結局寝不足で学校にも遅刻ギリギリになってしまったのだ。

朝から思う通りに行かないとか、マジで今日は最悪の1日に成りそうな予感がする。

ホントに私朝からなにやってんだろうな…


放課後になって部活の練習

今日も坂下先輩にしごかれる。

そう思うとホントに憂鬱だ。別に坂下先輩の事は嫌いじゃない。

むしろ大好きで、ひそかに尊敬している先輩だ。

だけれども、いやだからか、先輩にガッカリされるのはホントにヤダ。絶対にそれだけはヤなんだ。

だから、思い通りにいかない日でと思う今日もホントは行きたく無い。

先輩に失敗ばかりしている所を極力知られたくないからだ。

それでも、今日も部活に向かってしまうのは部活に出なくて、先輩に失望されるのが一番やなことだからだ。


「音がもったてるぞ、森下。そこはもう少しテンポ良くやるんだ。」


やっぱり先輩に注意された。だけどアドバイスが着いている。この事を意識すれば先輩に迷惑を掛けずに演奏する事が出来るかもしれない。

そこに注意してもう一度、


「今度ははしりすぎだ。音が。何でお前はそうも極端なんだ。」


その時の先輩の顔には明らかに失望の色が見てとれた。

ああ、私は先輩の期待に答えられなかった。自分の目標にしていて、ひそかに憧れ、尊敬している先輩の期待に答えられなかったのだ。なんと言うこと何だろう。私はどうしたらいいのだろうか?。私は先輩のために何も出来ないのだろうか?。私は、私は、私は、…


「とりあえず、今日の所の練習は引き上げてしまおうか。」


先輩のそれを合図に今日の部活を終えた。


結局その日の夜は何も手を着ける事無く終わった。

ただただ、私は先輩のあの表情を忘れる事が出来なかった。うっすらと浮かんだ失望の表情。更には表情だけではなく目でも語っていた。もう少しコイツなら出来るかもと思ってんだけどなぁと。

その顔が浮かんでは消えてを繰り返しながらその日は寝てしまった。


次の日は思ったより早く目が覚めてしまった。

昨日の遅れを取り戻すべく足早に朝練のために学校に向かった。もう先輩のあんな顔を見なくてすむように。


かなり早い時間だから一番乗りだろうと思っていたが先客がいた。坂下先輩だった。

いつもこんなに早くから練習しているのかとビックリしたが音を立てないように注意して廊下から覗いてみた。

その時の坂下先輩はなんと表現したらいいのだろうか。目は真剣にだけど鬼気迫る様子はまるでなく音と一体化しているというのか、柔らか感じであった。それに横から差し込む朝日に照らされて、それはそれは神秘的であった。この時の先輩の美しさを100%表現できる言葉を私は持っていなかった。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


リズム良く先輩の練習用のドラムの音が響く。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


ああ、基礎の訓練をこんなに地道にやっているから先輩の音は何時も綺麗なんだ。

私もと、思った所で、


がた、だだ、どすーん


体重を描けていたドアが勢い良く開いてしまい、私は前につんのめる用にして転がった。

その様子を見て先輩が初めはポカーンとしていたがしだいに可笑しくなったのか笑い出した。

それを境に私達の仲にあった確執は無くなったと思う。


それから私たちは練習を繰り返しついに本番の文化祭の日になった。

本当に先輩といきがピッタリとあって最高の演奏に成ったと思う。


「雪子先輩がリードしてくれたから最高の舞台に成りました。ありがとうございます。」


「こちらこそ一緒に最高の舞台を作ってくれてありがとう。それでなんだが…」


先輩はそこでいいよどんでから一度深呼吸をすると


「やっぱりお前の事がすきだよ森下。いや、詩織、私と付き合ってくれるか?」


最初になんと言われたか分からなかった。

だが次第に今までの自分が先輩に思っていた感情w理解した。

恋をしていたんだ。あの感情は憧れや尊敬の感情ではなくただの恋慕。

やっと本当の自分の気持ちに気づいてその気持ちは相手も同じで…

こんなに最高なことはなかなかないだろう。しかしその時私の頭は容量の限界を越えていてフリーズしてしまった。それをどう解釈したのか先輩は悲しそうに、


「すまない。気持ち悪かったか。同じ性別なのにな、今の事は忘れてくれ。」


そう言い残すと先輩は足早に立ち去ろうとしていた。

待って。そんな、私は先輩の事が…


「先輩!!」


大声で呼んで先輩が驚いて振り向く。


「いいですか先輩。私も先輩の事が好きです。なので返事はOKです。」


言い切ると先輩は一瞬ポカンとした顔をしたがすぐに満面の笑顔に成った。


その後私達は高校を卒業をした後の今も恋人関係は続いている。

いつまでも終わらない熱い音楽に乗って。








いかがだったでしょうか?

じゃんじゃん作者にアドバイスくれると助かります。

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