異変
到着した世界でノアから出ると一面の焼け野原に1人の女性が立っていた。
「…なにがあった!リッカ!!」
「冥界へ降りたルーとの連絡が取れません…。それと、冥界から魔物たちが大量に押し寄せて来ています。私たちも各世界と神界の防衛に出てますがこの世界はルーのいない今無防備になっていて…」
「…なるほど、リッカたちはもう少しもたせてくれ。」
そういうとイクシズはこちらを向き静かに言い放った。
「お前らに次の任務を出す。この世界を…守れ。」
全員が確認するまでもなく頷く。それを確認したイクシズは消えてしまった。
「では、私も元の世界の防衛に行かなければなりません。この世界の何処かに冥界へと繋がるゲートがあるはずです。それを破壊してください。」
そう言い残しリッカと呼ばれた女性も消えた。
「世界を守れ…か。」
「イクシズが何者か本格的に気になってくるわね。」
バレットとヨミがため息を吐く。
「これからどうするかな…。」
「まずは状況の確認だ。私達がすべき事は2つ。魔物の排除とゲートの破壊だ。そしてこの世界の状況を見たところ、かなり魔物の侵攻を許したといっていいだろう。」
リブラが現状を確認していく。
「私はこれよりノアを使いゲートの探査、解析を行う。洛、バレット、守を中心に魔物の殲滅を。ヨミは生き残った者たちの救助、その後私のサポートを頼む。」
「「「「了解」」」」
「では、戦火の中心までノアで行くぞ。」
守たちのいる地点より数十km先に魔物の軍勢がいた。
「オンナ以外ハ皆殺シダ。思ウママニ暴レロ!!」
「オオオォォ!!」
魔物の叫び声、住民の悲鳴、断末魔。阿鼻叫喚の地獄絵図がそこにあった。
<ー戦闘を開始する>
通信機より入ってくるリブラの音声を合図に黒服達を連れたバレット、洛、守、カグヤが降り立つ。
「俺たちでこの街はどうにかする。守、洛達はそれぞれ別の場所を!」
「ああ。」
「わかった。」
それぞれが展開して戦闘が開始される。
「やれ、お前ら。」
バレットの指令で黒服達が一斉射撃を浴びせる。
「ナンダ!?ギャッ!!」
魔物が次々と倒れていくものの、半分ほどは回避していた。
「逃がさねえよ。」
「ボスが切り込むぞ!!」
黒服の1人が叫んだと同時に射撃が一層激しくなる。そんな銃弾の雨の中にバレットは飛び出した。
「許せ。『ラヴ』」
バレットが名前を呼ぶと銃が2丁に増えた。
パンッ
乾いた音が響く。バレットが放った銃弾は黒服達の銃弾を次々と弾き、逸れた弾が避けた魔物に突き刺さる。
「グハッ、ナンダト…⁉︎」
「この銃は色んなものを奪ってゆく…。命だけに飽き足らず弾道のコントロールまで。」
近くの戦闘地点に守とカグヤが向かう途中、
「カグヤ、もう枷はないとはいえ無理はするなよ。」
「大丈夫だよ、守。私も自分の力はわきまえてるつもり。でも、やれることはやっておきたいの。」
カグヤの笑顔で守の心が暖まる。
「…カグヤだけは絶対に守るから。」
守が何かに誓うように呟く。
「??」
「いや、なんでもない。行こう。」
守がさらにスピードを上げ、魔物の群れに突っ込む。
「俺の声に応えろ、『思伝』!!」
守が突っ込んだ魔物の塊から複数の黒い閃光が発する。その直後辺り一帯に血の雨が降った。その取り残しをカグヤが倒していく。この魔物たち相手ならカグヤにあんまり心配はいらないようだ。
また別の場所で洛が刀を抜く。
「斬り裂け。『緋刃』」
洛が刀を振るうと同時に辺りで大量の血しぶきが飛ぶ。
それぞれがそれぞれの位置で戦況を押し返し始めていた。するとリブラから通信が入る。
<この付近に小国を2つ感知した。かなり押されている。洛と守はそれぞれの防衛に回ってくれ。>
「「了解」」
洛と守が指定された小国へと駆けていく。
<ヨミ、バレットとその部下、そしてカグヤの回収を。>
「ええ、わかったわ。」
リブラがバレットたちを回収すると、本題を話し始めた。
お久しぶりです。また鬱憤、というかストレスが溜まってきたのでしばらくここで妄想を垂れ流していこうと思います。相変わらず急な展開ですが消えたイクシズと同時に話を進めていくつもりです。




