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東方魔法録~Witches fell in love with him.  作者: 枝瀬 景
三章 少女修行~in Gensokyo.
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40 訪問~He want read books , bat he could not.

遅くなってすいませぬ。今回は繋ぎ回で、内容もさほど、さほど(大事なこと以下略)重要ではないし、濃くもありません。さーっと読み流してください。





あとがきに重大発表があります!

「うっ…あぁ…」


唸りながら俺は泥沼のような眠りから目を覚ました。


「っ…!」


動こうとすると腰が痛い。昨日は何時間もぶっ通しでパチュリーと交わっていたから普段使わない筋肉が刺激されて過度な筋肉痛を起こしているようだった。なんとかして横向きになり、隣でスヤスヤと眠っているパチュリーの髪を梳くように撫でた。


撫でているうちに、行為に及んだ時にお互いから大量に出た汁から発せられた匂いが気になり始めた。渋々と体を起こし、腰の痛みに耐えながらドアをあけて換気のために魔法で風を起こした。紅魔館には窓が殆どない。換気をするのも一苦労だ。


部屋に心地良い、そよ風が吹き抜け肌を撫でる。部屋に籠っていた独特な匂いを部屋の外に出して分散させる。風を起こし続けながら思い出す事が昨日の行為についてなのは仕方のないことだった。


時に激しく、時に優しく何度も何度もお互いを求め合った。勿論、終始パチュリーの喘息のことに気を使った。

行為は初めてにも関わらず、何時間にも及び快楽で脳が焼き切れそうだった。そして、果てるようにして裸のまま泥のように眠った。飲酒の時もそうだが、パチュリーって意外にも初めてすることにはやり過ぎな面もあるのかもしれない。


前世も含めて産まれて初めて味わった快楽は、なんとも甘美で愛おしいものだった。愛し合っている人となので尚更だ。転生させてくれた神には感謝しなければならない。


少しばかり寒くなった俺は、スンスンと鼻を鳴らし部屋の匂いが粗方薄まったのを確認すると換気を止めた。

そして気持ち良さそうに寝ているところ忍びないが、パチュリーを起こすために方を揺すった。


「パチュリー、ほら起きて」

「う~ん…。むにゃ…おはよーあき…」


目を擦りながら片手だけついて裸で座っている様はエロかった。昨日あれだけヤったのに興奮すげふんげふん。あまり言及するのはよしておこう。


「シャワーはどうする?先浴びる?」

「んー、いっしょに浴びるー」


パチュリーは昨日のデレデレ状態に寝惚けが合わさって甘々な要求を求めた。


「はいはい」


なんの抵抗もなしにパチュリーの駄々甘を受ける俺も甘々なんだろう。


















「あ、そうそう。パチュリーこれ」


いっしょにシャワーを(吸血鬼は流水が苦手なのでほんの僅かに血が混じっている)浴びた後、久しぶりに図書室に入った。パチュリーは未だに賢者の石の研究をしていて机の上は機材でごちゃごちゃだ。そのごちゃごちゃを見て鉱石の存在を思い出した。


「どう?これで上手くいきそう?」

「これなら上手く出来そう」


パチュリーは鉱石を受けとると研究に没頭していった。

出来ればパチュリーの横で本を読みたいけど研究の邪魔になるので少し離れたところで本を読むことにした。


俺は紅魔館から離れている間に入った新刊が気になった。小悪魔は気を効かせて俺が読んでいない分を別の棚にまとめて置いていた。む、やるようになったな小悪魔。


椅子を一つ持ち出し、腰の痛みを覚えながら読んでいない本に手を伸ばそうとすると図書室の扉が開き、件の司書として成長した小悪魔があらわれた。


「昨日はお楽しみでしたね」

「!?…わざわざ言うために来たの?」


昨日のことは皆に筒抜けなのか…。まあ、夕食にも出なかったし、バレるのはわかってたけど…なんか恥ずかしい…


「いえいえ。アリスと言う方が来たのですが」

「ここまで通して。アリスは友達だから何時でも通していいよ」

「わかりました」


小悪魔は図書室の扉を一旦閉じて外の門で待たせてあるであろうアリスを案内しに向かった。

アリス早いな。昨日の今日だぞ。別に嫌じゃないけど。それだけ楽しみだったのかな?本を手に取りながらそう思う。


「アリス?」


パチュリーは顔をあげて尋ねてきた。

そっか、パチュリーには村で起きたことは何も話してなかったね。


「鉱石を取りに行った先でたまたま会ったんだ。その内話すとして、本を見たかったらおいでって言ったんだ」


紅茶や菓子を置けるように新しい机を取り出しながら話した。何時も使っている机は広いけど、今は全部パチュリーが使っている。アリスの分の椅子を用意した所で図書室の扉が開いた。


「お邪魔するわ。外、凄いことになってるわね」

「ははは。まぁね。いらっしゃい」


外にある人狼の死体は片付ける人員が美鈴しかいないので未だに片付いていない。


「何時でもいいって言ったからすぐに来たのだけど、迷惑だったかしら?」

「いやいや、全然」


アリスは今度はパチュリーの方に向かった。


「こんにちはパチュリー。お邪魔するわね?」

「ええ…」


パチュリーは顔をあげずに研究したまま返事をした。

パチュリーの反応が素っ気なかったのは仕方がない。なにせ二人は人形劇の時に会っただけで、それほど親しくはないからだ。


「小悪魔。紅茶を淹れて」

「はい、ただいま」


小悪魔はパタパタと急ぎ足で紅茶セットを取りに行った。その間に俺はアリスに図書室を案内することにした。


「アリス、案内するよ。人形に関する本だよね?」

「お願いするわ」


アリスを連れて人形のことについて書かれた書物の棚に向かった。


「入った時に思ったのだけど、凄いわね…」


キョロキョロと膨大な本棚を見て歩きながらアリスは言う。


「全く役にたたない本も中にはあるけどね」


脱力ホラー、笑えない漫才集、絶対に儲かるヤミ金、アトランティスの歩き方、魔法少女の育て方、苦しく生きる2000の方法、開かない本等々。誰得だよと言いたくなる本がたまにある。それでもパチュリーはもしかしたら何か役に立つかもしれないと言って本は一切捨てないのだ。


そうしている内に人形に関する本棚に到着した。


「あ!これ読みたかったやつ!あっちも!」


早速目当ての本を見つけたようだった。


「こんな本まで!本当に読んでいいの!?」


うきうきした様子で舞い上がって本当に読んでいいのか不安になったようだった。


「勿論」

「ありがとう!嬉しい!」


アリスの可愛い笑顔に不覚にもドキッとしてしまった。


「い、いいよ。あ、先に言っておくけど貸し出しは駄目だからね?」


これは前世の図書館のような貸し出しシステムがないから紅魔館からの本の持ち出しは禁止している。不特定多数の人に貸し出して、もし貴重な本がうっかりであっても故意にでもあっても紛失することを避けるためだ。


「わかったわ」


と言ってアリスはすぐに俺が用意した机について本を読み始めた。


俺も新刊を読もうと席につくと、またもや図書室の扉が開き、今度は美鈴があらわれた。


「明希様~。ちょっと片付けを手伝ってくださいよ~」


くたくたで疲弊した美鈴が人狼の死体の片付けの手伝いを頼みに来た。


「お願いします~。ブラックホールとか言う掃除機を使えばすぐに終わるじゃないですか~」

「え~。あれはまだ使えないよ。まだ魔力が完全に回復してないし」

「そ、そんな~」


まるでアイスクリームを誤って地面に落とした子供のように失意する美鈴を見て俺は溜め息をついて言った。


「はぁ、わかったわかった。手伝うよ」

「本当ですか!?」


俺の言葉を聞くと美鈴はパアッと明るい顔をして喜んだ。俺はパチュリーとアリスに言った。


「と言うわけだからちょっと外に出るね」

「「ええ」」


二人が同時に答えた。実は仲がいいのかもしれない。でなくてもこれから仲良くなると思う。多分。きっと。may be.








__________________

おまけっ!そのろく


明希様とパチュリー様のお友だちであるアリスさんに出す紅茶を、キッチンから取り出してその戻り道のことでした。レミリア御嬢様の部屋の前を通り掛かった時に話し声がしました。


レ「……ね…し……に…」

?「…ん……き………に………」


御嬢様の部屋で誰かが話しています。一人は勿論、御嬢様の声で間違いないのですが、もう一人は知らない声ですねぇ。アリスさんでもありません。一体誰なんでしょうか?


レ「…き……パ………にも……」

?「え…、……ん…ですか…………」


むむむ、声がよく聞き取れません。………は!?こうしている場合ではありません。紅茶のポットとカップが冷めてしまいます。それに盗み聞きはいけませんよね。


ぶっちゃけこの回はおまけ!がメインだったりして。おまけ!は何でもありです。


さてさて、重大発表ですがこの物語ももうそろそろ50話に差し掛かろうとしています。そこで記念に何かしたいと思って





キャラクター人気投票と記念番外でやって欲しいことを大募集します!!!




詳しくは作者の活動報告の東方魔法録50話記念イベントをご覧ください。どしどし投票待ってます。


期限は49話が出て二日後までです。

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